厚労省 KMバイオの痘そうワクチンの「サル痘」適応追加を承認
公開日時 2022/08/04 04:49
厚生労働省は8月2日、KMバイオロジクスの「乾燥細胞培養痘そうワクチンLC16「KMB」」(一般名:乾燥細胞培養痘そうワクチン)について、「サル痘の予防」の適応追加を正式承認した。
7月29日の薬食審・医薬品第二部会では、委員から「曝露後何日以内までの接種が推奨されるか」との意見があり、添付文書を整備して情報提供することになっていた。この点について添付文書では、WHOから発出されたガイダンスを引用する形で、「サル痘ウイルス曝露後4日以内(症状がない場合は14日以内)に、第二世代又は第三世代の適切な痘そうワクチンを接種することが推奨されている」と記載された。
同省は今後、接種対象者や接種スケジュールを検討する。これまでの厚生科学審議会感染症部会では、患者と接触するリスクの高い者(患者の入院を担当することが想定される医療従事者、サル痘の検査に関わることが想定される検査担当者、患者搬送や疫学調査などで患者に接することが見込まれる保健所職員等)のうち希望者に、ワクチン接種することなどが検討されている。
日本でサル痘は感染症法上の4類感染症に指定され、これまでに日本で2例の感染が報告されている。