ラゲブリオの国購入品の配分終了へ 9月15日15時までの依頼分で 一般流通開始で事務連絡
公開日時 2022/09/12 04:50
厚生労働省は、MSDの経口新型コロナ治療薬・ラゲブリオカプセル(一般名:モルヌピラビル)の一般流通が9月16日から開始されることを受けて、国が購入したラゲブリオ(=国購入品(厚労省所有品))の配分を15日15時までに配分依頼があった分の配送をもって終了すると周知した。自治体に9月8日付で事務連絡した。
ラゲブリオの一般流通開始に関する記事はこちら。
◎国購入品の在庫 一般流通開始後も「必要な患者に投与して構わない」
事務連絡では、9月16日の一般流通開始後に、院内又は薬局内在庫となった国購入品は、「必要な患者に投与して構わない」との方針を示した。処方時に求めていた適格性情報チェックリストや投与後に行っていた「ラゲブリオ登録センター」を通じた使用実績登録などの一般流通開始後の取扱いは、「追って連絡する」とした。
投与した国購入品の薬剤費に関しては、「いかなる場合であっても、患者に自己負担を求めることや、保険者へ診療報酬請求することはできない」とし、「国購入品と一般流通品については、製造ロット番号及びGS-1コードにより管理されているので、請求誤りなどないよう留意ください」と注意喚起した。
◎同一患者に国購入品と一般流通品を混在させて使用することは避けて
一般流通品は他の既収載品と同じく医薬品卸を通じて購入する。一般流通品を患者に投与した場合は、通常の手続きに従って当該薬剤費を含めて保険請求するが、「原則として同一患者に国購入品と一般流通品を混在させて使用することは避けてほしい」と呼びかけた。なお、新型コロナに係る医療は全額公費負担のため、患者負担はない。
国購入品と一般流通品で外観が若干異なり、一般購入品は外枠及びボトルに黒いラインが入っている。