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固形がん関連市場 30年に1兆5000億円台に 免疫療法薬を含む併用療法で 富士経済予測

公開日時 2022/11/22 04:52
富士経済は、固形がん関連の医療用医薬品市場が2030年までに1兆5000億円台にのるとの市場予測をまとめた。30年の市場規模は1兆5753億円で、21年の1兆2790億円から23%伸びると予測した。抗PD-1抗体のオプジーボやキイトルーダをはじめとする免疫療法薬が市場拡大に寄与。今後も免疫療法薬を中心に処方が増加し、作用機序の異なる免疫療法薬同士や「免疫療法薬+分子標的薬」、「免疫療法薬+化学療法」といった併用療法の広がりや新製品の登場で市場成長すると分析した。ただ、「薬価引下げが行われることも想定される」として、「市場の伸びは鈍化する」とも予測している。

例えば腎細胞がんの1次治療では、▽キイトルーダ+分子標的薬・インライタ、▽抗PD-L1抗体・バベンチオ+インライタ、▽オプジーボ+抗CTLA-4抗体・ヤーボイ、▽オプジーボ+分子標的薬・カボメティクス、▽キイトルーダ+分子標的薬・レンビマ――といった、がん免疫療法薬を含む併用療法が数多く承認されている。

また、作用機序の異なる免疫療法薬同士の併用療法では、既承認のオプジーボ+ヤーボイのほかに、11月28日開催予定の薬食審・医薬品第二部会でアストラゼネカの抗PD-L1抗体・イミフィンジと抗CTLA-4抗体・トレメリムマブ(一般名、予定製品名:イジュド)の併用療法が審議される予定。イミフィンジ+トレメリムマブは、非小細胞肺がん1次治療(化学療法併用)と肝細胞がん1次治療――の2つの適応で承認可否が審議されることになっている。

免疫療法薬の新製品も28日の部会で1品目審議される予定。それはサノフィの抗PD-1抗体・セミプリマブ(一般名、予定製品名:リブタヨ)で、がん化学療法後に増悪した進行又は再発の子宮頸がんを対象疾患に承認可否が審議されることになっている。

◎血液がん関連市場 30年に4160億円に、21年比39%増

富士経済は血液がん関連市場について、21年の2991億円が30年に4160億円に拡大すると予測した。30年の市場規模は21年比で39%増となる。特に多発性骨髄腫関連は近年、新薬ラッシュで各社の注力度が高くなっていると指摘。今後、サークリサ、ダラキューロ、ニンラーロ、エムプリシティの伸長や、ダラザレックスの適応追加で「市場拡大が期待される」としている。
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