ジェンマブ 二重特異性抗体製剤・エプキンリ 再発・難治性FLの2次治療で一変申請 3剤併用療法
公開日時 2025/11/11 04:47
ジェンマブは11月6日、二重特異性抗体製剤・エプキンリ皮下注について、再発又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を対象疾患に、リツキシマブとレナリドミドとの3剤併用による2次治療に関する一変申請を行ったと発表した。
今回の申請は、全身療法を1回以上受けた再発・難治性FLを対象とするエプキンリ、リツキシマブ、レナリドミドの併用投与の安全性および有効性の評価を目的とした、日本を含む国際共同第3相臨床試験(EPCORE FL-1等)の結果に基づく。
FLは再発を繰り返すのが一般的で、既存治療を繰り返すたびに奏効率が次第に下がり、奏効期間も短くなると報告されている。このため、再発・難治性FLについては、標準的な治療法が確立しておらず、新しい治療法へのニーズが高い。
FLはBリンパ球から発生する非ホジキンリンパ腫(NHL)のひとつ。通常、年単位で進行するインドレント(低悪性度)リンパ腫に分類される。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に次いで発生頻度が高く、NHLの約2割を占めており、国内FL患者数は1万9000人と推定されている。
エプキンリは日本で、抗CD20モノクローナル抗体製剤を含む少なくとも2つの標準療法後の再発・難治性DLBCL(高悪性度B細胞リンパ腫、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫)、および再発・難治性FLに対して承認されている。同剤はジェンマブとアッヴィのがん領域におけるグローバルな提携関係のもと、両社で共同開発しており、日本ではジェンマブが製造販売を行い、アッヴィとコ・プロモーションしている。