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サノフィ 4価髄膜炎菌ワクチン・メンクアッドフィ筋注を発売

公開日時 2023/02/13 04:49
サノフィは2月10日、4価髄膜炎菌ワクチンのメンクアッドフィ筋注(一般名:4価髄膜炎菌ワクチン(破傷風トキソイド結合体))を発売した。同社の4価髄膜炎菌ワクチン・メナクトラ筋注の後継品。メナクトラがジフテリア毒素結合型ワクチンなのに対し、メンクアッドフィは破傷風トキソイド結合体ワクチンであり、製剤上の違いがある。

メンクアッドフィの効能・効果は「髄膜炎菌(血清群A、C、W及びY)による侵襲性髄膜炎菌感染症の予防」で、1回、0.5mLを筋肉内接種で用いる。薬価は0.5mL1瓶、2万194円(1日薬価:2万194円)。中医協資料によると、ピーク時の投与患者数予測は281人、販売金額予想は0.06億円。

侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)は、治療を行った場合でも致死率が10~15%に達する重篤な疾患で、生存者でも10~20%で四肢切断、神経障害、難聴、その他の重篤な障害などの重度の後遺症が残ることが報告されている。

日本における IMD 患者報告数は、4歳までの乳幼児と15~19 歳、40~70代前半に多くなっている。15~19歳の疫学的解析では、大学生が学年度の最初の月に寮生活や人が集まる場所など病原体の拡散を助長するような社会的行動に参加することにより、髄膜炎菌の保菌者が急速に増加することが示されている。 

同社のレジス・ローネイ氏(日本ジェネラルマネジャー代理 ワクチンインターコンチネンタル、コマーシャルオペレーションズ、JPACヘッド)は、「IMDは24時間以内に発症し、命を奪う可能性があるため、依然として大きな課題となっている」とした上で、「本ワクチンの発売は、IMDからできるだけ多くの人を守るための重要なマイルストーンとなる。ワクチンによってこの病気を予防することができるため、1人の患者さんであっても多すぎると考えている」とコメントしている。
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