MR意識調査2023年版 Web講演会視聴後“必ずフォロー”は47.1% 9割のMRが1週間以内にコンタクト
公開日時 2023/03/01 04:53
ミクス編集部は、現役MR(チームリーダー、営業管理職含む)を対象にコロナ禍における医師への情報提供活動の方法についてインターネット調査を実施した。その結果、最も多かった回答が、「医師との面談はリアルを基本とし、オンライン面談も必要に応じて行っている」で全回答の51.0%。次いで、「Web講演会の視聴を依頼し、視聴後に必ずフォローするよう心掛けている」が47.1%となった。一方、Web講演会視聴後のフォローアップ期間を聞いたところ、2割のMRが「24時間以内」と回答、9割のMRが「1週間以内」を意識して活動していることが分かった。
文末の「関連ファイル」に、▽コロナ禍における情報提供の方法、▽ハイブリッド型MRの活動イメージ、▽コンテンツ視聴からフォローまでの期間――の資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。14日間の無料トライアルはこちら)。
◎大学病院担当MR リアル・オンラインのハイブリッド54.1%
ミクス編集部は、オムニチャネル型の情報提供を想定して、医師に対する情報提供の方法について回答を求めた。大学病院担当MRで最も多かった回答は、「医師との面談はリアルとオンラインのハイブリッドで対応するように心がけている」で54.1%だった。第2位は、「Web講演会の視聴を依頼し、視聴後に必ずフォローするよう心掛けている」が40.5%。第3位には「Web講演会の視聴を依頼する活動に徹している」と続く。大学病院担当MRの場合、なかなか医師とのリアル面談が出来ない中で、Web講演会をきっかけに医師とのコンタクトを強める活動に注力している状況がうかがえた。
◎大病院担当MR リアル回帰もオンラインも重視 Web講演会視聴後フォローは55.6%
大学病院を除く大病院担当MRの場合は、大学病院担当MRと同様に、「医師との面談はリアルとオンラインのハイブリッドで対応するように心がけている」が59.3%で第1位。次いで、「Web講演会の視聴を依頼し、視聴後に必ずフォローするよう心掛けている」が55.6%となった。ただ、第3位は大学病院担当と異なり、「医師との面談はリアルを基本とし、オンライン面談も必要に応じて行っている」が29.7%となった。リアル面談回帰の方向は見えながらも、Web講演会を通じた医師とのコミュニケーションを軸に活動していることをうかがわせる。
◎中小病院・開業医担当MR リアル基本が鮮明に
中小病院・開業医担当MRは、大学病院担当・大病院担当とは異なるトレンドを示した。第1位は「医師との面談はリアルを基本とし、オンライン面談も必要に応じて行っている」が70.0%でトップ。まさにリアル面談回帰の方向が如実に出た結果と言える。第2位は、「基本的にリアル面会し、情報提供するように心がけている」で62.5%。第3位は、「Web、講演会の講演を依頼し、視聴後に必ずフォローするよう心掛けている」で47.5%だった。
各担当別にみると、それぞれの活動方法に違いがあることに気づくが、共通項目としては、「Web講演会後のフォローアップ」を必ず行っているという点だ。まさに、リアルとデジタルを融合したMR活動の真髄とも言えるもので、「必ずフォローする」という活動に心血注いでいる点は、まさにコロナ禍の経験が活かされるものとして評価できる。
◎「視聴後1日(24時間)以内」22.2%、「視聴後3日以内」24.0%
「Web講演会の視聴を依頼し、視聴後に必ずフォローするよう心掛けている」との回答者に、医師へのフォローアップまでに日数(時間)について聞いた。回答者の9割が1週間以内に医師へのフォローを実施していた。内訳をみると。「視聴後1日(24時間)以内」との回答は22.2%。「視聴後3日以内」との回答は24.0%あり、少なくとも3日以内にフォローしているMRが全体の5割を占めた。
コロナ禍になり、Web講演会の回数が増加し、競合メーカーも同様の活動を活発化させる中で、いかにデジタルMR活動の意義をMR自身が理解し、やり遂げることができるかが重要視されている。今回の調査では、医師の視聴後フォローまでの時間はコロナ以前に比べて1週間程度短縮していることが分かったが、現実的には、即日、あるいは翌日(24時間以内)にいかに医師とコミュニケーションできる活動を遂行できるかがオムニチャネル時代のMR活動に課せられた使命なのかもしれない。