経口新型コロナ治療薬 4月の処方シェア ラゲブリオ88%、ゾコーバ11%、パキロビッド1%
公開日時 2023/05/19 04:52
経口新型コロナ治療薬3製品の院外調剤市場における4月のシェアは、ラゲブリオが88%、ゾコーバが11%、パキロビッドが1%――だった。推計処方患者数(拡大推計)は、ラゲブリオが約1万5500人、ゾコーバが約1900人、パキロビッドが約200人。年代分布は、ラゲブリオは処方の75%が60歳以上だったが、ゾコーバは処方の約9割を60歳未満が占めていた。
医療情報分析サービスを手掛けるインテージリアルワールドが独自に運用する統合医療データベース「Cross Fact」のデータを基に分析したもの。ラゲブリオは22年9月、ゾコーバとパキロビッドは23年3月に一般流通が開始されたことから、4月の院外調剤市場の状況を見てみた。
ラゲブリオの処方の年代分布は、30代が4%、40代が6%、50代が12%、60代が25%、70代が27%、80歳以上が23%――。ゾコーバでは20歳未満が15%、20代が20%、30代が13%、40代が20%、50代が20%、60代が6%、70代が4%――だった。なお、男女比は開示していない。
同社は、「重症化リスク因子を有する患者への処方が可能なラゲブリオ、パキロビッドに対し、ゾコーバは12歳以上かつ重症化リスク因子を有していない患者への処方も可能なことから若年層への処方が進んでいると考えられる」としている。