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新規2型糖尿病薬・マンジャロ 獲得処方の4分の3が他剤からの切替え 最多はトルリシティ

公開日時 2023/06/06 04:52
大型化が期待される新規2型糖尿病治療薬・マンジャロ皮下注(一般名:チルゼパチド)は発売後1か月時点で処方を獲得した4分の3が他剤からの切替えであることがわかった。週1回投与のGIP/GLP-1受容体作動薬であるマンジャロやGLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬などを対象に分析した結果から示された。マンジャロは4月18日に発売されているが、切り替え前に処方されていた薬剤トップはトルリシティ皮下注(デュラグルチド)の36%で、オゼンピック皮下注(セマグルチド)の27%が次ぎ、両剤合計で切替前薬剤の6割超を占めた。

文末の「関連ファイル」に、マンジャロと処方数上位のGLP-1受容体作動薬の処方獲得状況の週次推移の資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。14日間の無料トライアルはこちら)。

マンジャロと週1回投与のGLP-1受容体作動薬・トルリシティの製造販売元はともに日本イーライリリー。トルリシティはGLP-1受容体作動薬の注射剤市場の中でシェアトップとなっているが、3月から出荷調整が続いている。日本イーライリリーは医療関係者に対し、トルリシティの出荷調整に伴う代替品として、ノボ ノルディスク ファーマの週1回投与のGLP-1受容体作動薬・オゼンピックや経口GLP-1受容体作動薬・リベルサス(セマグルチド)を案内しているが、今回の分析からは、トルリシティからマンジャロに一部、処方が切り替わっている状況も確認できた。

日本イーライリリーは本誌に対し、マンジャロもトルリシティの代替品のひとつとして案内しているかについて、「特に案内はしていない」と説明。「(マンジャロへの切替えは)患者さんそれぞれの治療歴や状態に応じて、主治医が判断されたものと思われる」としている。

◎GLP-1の注射剤市場 処方獲得数でマンジャロ1位 トルリシティ出荷調整も影響か

 ミクス編集部は、マンジャロ、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、ツイミーグについて、エムスリーが独自に構築したリアルワールドデータベース「JAMDAS」(Japan Medical Data Survey:日本臨床実態調査)を用いて、4月16日から5月20日までの各週の実処方の動向を調べた。

マンジャロとGLP-1受容体作動薬(注射剤)について、継続処方を除く処方獲得数(新規処方、追加処方、切替処方の合計)を週単位で見てみると、マンジャロは発売した週から、早くも処方獲得数で1位の座についた。データ抽出した5月20日まで1位をキープし、2位のオゼンピックの倍近くの処方を毎週獲得していることも確認できた。ただ、前述の通り、医師の処方感が固まっているトップシェアのトルリシティの出荷調整が市場動向に影響した可能性もありそうだ。

マンジャロの5月20日までの発売後約1カ月の処方獲得状況(継続処方除く)の構成比は、新規処方12%、追加処方14%、切替処方74%――だった。

マンジャロは世界初のGIP/GLP-1受容体作動薬。GIP及びGLP-1はともに血糖管理に関与するインクレチンホルモンで、同剤はGIP受容体及びGLP-1受容体に対するアゴニスト作用を有する初の薬剤となる。膵β細胞のこれらの受容体と結合することでグルコース依存的にインスリン分泌を促進させることなどにより、血糖を低下させると考えられている。薬価収載時の中医協資料によると、同剤のピーク時売上予想は367億円と大型化が期待されている。なお、同剤の販売・流通は田辺三菱製薬が担い、情報提供活動は両社で展開している。
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