提供:株式会社インタラクティブソリューションズ
医師の働き方改革が “持ったなし” という中、近い将来、医師も自ずと自分の要望に応えられるMR・MSLと共に活動するという環境がつくられていくのは間違いない。この変革に適応できるMR・MSLの育成、組織の形成は製薬業界にとって喫緊の課題であり、変革の鍵を握るのが株式会社インタラクティブソリューションズの高密度要約をはじめとする製薬業界向けに組み合わせられたAI技術だ。
医師の満足度を高め、より大きなインパクトをもたらすために、いかに短期間で効率的に高度な知識を持つMR・MSLを育成するかが問われている。同社は早くからAIでMR・MSL活動をフルサポートする製品の開発に取り組んできた。
製薬業界には専門用語が扱えるAIが必要
2024年度からは勤務医の時間外労働の上限規制が始まり、MRが医師と会える機会はさらに減少することが見込まれる。必然的に1回当たりの訪問活動の密度を上げていかなければならないのは自明だろう。「端的に言うと“医師が相談したいと思えるMR”にならないといけないと思います。説明力の向上だけでなく、プロマネ並みの知識をいかに早く付けて育てるかが重要になるので、生成AIを活用し、MR・MSLに情報をどうインプットしていくかという4つのサービスになっています」(関根氏)
1日のMRの活動が2024年春にどのように変わり、そこにAIがどのように役立つかを考えてみた。
1)面談の準備:AIにオンラインで相談
文献を含めた調べものをする時間がある。
2)知識確認:AIとロールプレイ
選ばれるMRになるためには日々、話すトレーニングや新たな知識を得るための学習の時間も必要だ。
3)面談時の質問対応:AIアシスタントに相談
研鑽を積んで会話密度が上がると医師からどんどん質問が出てくるようになるが、その場で回答できれば仕事の持ち帰りも減るだろう。現状では面談後の報告にも時間を取られるが、報告が自動でCRMにあがればなおいいだろう。
「こうした調べもの、学習、面談時の質問への迅速な対応、報告の効率化などを全てAIに相談したり、AIとロールプレイすることで実現しようとしているのが、このサービスのコンセプトです」と関根氏は話す。
同社の最大の強みは、生成AIを使いながらも、製薬会社で必要な専門用語をAIで活用できるようにしたところだ。例えば、一般的なAIでは動画や論文から要約を作ると、「背景」と「結論」をごちゃ混ぜにしてしまう。同社はこのAIの問題を解決するために論点ごとに専門用語を使いつつ高密度な要約を作成出来るようにした。更にこの高密度な要約は質疑応答も自動で生成でき、この技術はAIに正しく情報を判断させる肝になっている特許技術だ。これらが揃い、MR・MSL活動のあらゆるシーンでAIを活用できる基盤が整った。「AIだけの要約は専門用語が抜け落ちたりするので使い物になりません。弊社は会話の論点を抽出して切り分け、なおかつ重要な単語やフレーズも全てピックアップを行い、要約していますので、キーワードやキーフレーズも残り、非常に精度の高い要約文をつくることができます」と関根氏は胸を張る。
AIとの共存でスパイラルな成長を実現
ではMR・MSL活動にAIは何をもたらすのか。例えば、あるWeb講演会に参加した医師への面談前の準備でAIに相談すると、その相談内容に合致した動画がわかるだけでなく、話されている箇所をピンポイントで示してくれる。もちろん動画全体の要約も可能であり、MR・MSLは重要な箇所だけを視聴したり、要約から医師が関心を持ちそうなところをチェックして面談に臨めるので、会話の密度も自ずと上がるというわけだ。同様に英語論文もAIが翻訳して論点をまとめてくれるので、読み込みの苦痛から解消される。「特に講演会等の動画は演者である医師の薬物療法への考え方などが聞ける貴重なデータですが、サマリーのような形で記録が残っていないため、後利用できる情報になっていません。高密度要約技術があると、今までできなかった情報提供活動のスピードを大幅に早め、質を高くすることが可能になります」(関根氏)
さらに、このAIへの相談や質問を面談中に活用することで、医師の質問に即座に回答できるほか、関連する資料をその場で提供するということも可能になった。面談後、医師にお礼メールとともに資料の要約を添付して当日中に送れば喜ばれること請け合いだ。
精鋭集団MR・MSLとバーチャルMR・MSLとのスパイラル
MRの退社後の夜間帯はオウンドサイトにおけるバーチャルMRが医師の質問に対応し、それこそMRの調べものと同じ要領で、関連する動画自体を探したり、その中で必要な話をしているタイミングを教えてくれる。「数ある資料や動画のライブラリーから探しているものをすぐに見つけ出せるとなれば、医師の調査時間が削減できるのでオウンドサイトの価値が高まり、アクセスも増え、製品理解も進むと思います。
そして翌朝、医師のバーチャルMRとの会話履歴をMRが確認、その動画を見直し、関連する情報の追加提供や、提案活動といった次のアクションは人間が行うべきこと。ここで大事なのは医師が閲覧していた内容をMRも理解しないといけないということです。そういうMR・MSLが育ちやすくするためにAIを活用することで活動の連続性が生まれ、さらに多くの知識が身に付きます」(関根氏)
言い換えれば、知識習得、面談やバーチャルでの医師のニーズ把握、そして新たな知識習得へとスパイラルに連動させることによって、短期間で高いレベルのMR・MSLを育成する道が開けるということであろう。
「AIはいつでも、どこでも練習ができますし、AIは医師の話や優秀な人のデータから学んでいるのでロールプレイの質も高い。面談の練習はAIと自分で進め、上司は方向付けやウェイト付け、話し方やマナーのチェックをしていく。AIとの役割分担が育成の近道になる」と関根氏は話す。
このプロセスでベースとなるのが同社が開発した、動画・論文の高密度要約だ。そして、
1)面談の準備はiPro AI Chat、
2)知識確認はiRolePlay、
3)面談時の質問対応にトークサポーター
とAIを高度に活用し徹底的に使いこなすことで、“オムニチャネル時代の新たなMR像を創り出す” ことは可能だ。生成AIとMRの共存こそが、精鋭集団を作り出す鍵だと断言できる。
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