10年先を予測しながら未来の働き方を考えてみるなぜいま働き方改革なのか。かつて大企業に就職すれば一生涯の安定が保証され、豊かな生活を夢見る時代があった。2000年代に入ると終身雇用制度が徐々に崩壊し、一方で、職業選択の自由化が進み、転職雑誌を片手にコーヒーを飲みながらキャリアアップの野心に燃えた時代を迎える。ここ10年は働きながらMBAを取得するためのビジネススクールが活況だ。社内起業家を目指す若者も増えている。いずれも働き方のトレンドを映し出したものだが、では、皆さんは次の10年を予測できるだろうか。我々は、コロナ禍の経験を通じ、社会構造の変化、経済環境の激流、国際情勢の荒波に日々揉まれている。すでに会社や産業は既存のビジネスモデルの転換を迫られ、社員にはデジタルスキルの習得が必然となった...