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BMS 沢井製薬のダサチニブ錠めぐる特許侵害 東京地裁が製造販売行為等を禁止する仮処分命令を発出

公開日時 2023/11/30 04:52
ブリストル・マイヤーズ スクイブは11月29日、沢井製薬のダサチニブ錠をめぐる特許侵害で提起した仮処分申立てに対し、東京地裁が当該製品の製造販売行為等を禁止する仮処分命令を発出したと発表した。これにより沢井製薬はBMSが有する特許権の存続期間が満了する2024年1月27日まで「慢性骨髄性白血病(ただし、イマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病を除く)」を効能または効果に含む添付文書を改訂しない限り、ダサチニブ錠 20mg/50mg 「サワイ」の製造販売行為ができなくなる。

BMSは同社の「スプリセル錠20㎎/50mg」の後発品である沢井製薬のダサチニブ錠について、「慢性骨髄性白血病」を効能または効果に含む対象製品を製造販売する行為がBMS Ireland の保有する「特許第3989175号」に係る特許権を侵害すると主張。7月18日に東京地裁に対し、沢井製薬の対象行為差し止めを求める仮処分命令申立事件を提起していた。これに対し沢井製薬が10月4日付で、ダサチニブ錠 20mg/50mg「サワイ」-「効能又は効果」「用法及び用量」追加承認取得のお知らせと題するプレスリリースを発表したことを受けて、BMS側も11月6日に、沢井製薬のダサチニブ錠が同社の特許権を侵害するとして、法的に可能なありとあらゆる手段を検討していると警告を発していた。

今回の仮処分命令を受けBMS側は、「ダサチニブ製剤を必要とされる患者に確実にお届けできるよう、本剤の在庫により十分賄える態勢を整えている」と説明。「今後とも必要に応じて、自社の有する知的財産権を侵害から守るため、適切な対応をとり続ける」と強調した。一方、沢井製薬は本誌取材に対し、「現時点で決定書が届いていないため、現時点でコメントできない」とコメントした。
 


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