ニプロは12月18日、セファゾリンNa点滴静注用1gバッグ「NP」について特約店への出荷を一時停止すると医療関係者に公開した。同社グループ工場からの納品遅延によるもの。すでに同剤は特約店への限定出荷（出荷数割当運用）を実施してきたが、納品遅延お影響から特約店への限定出荷が今後困難になると判断し、出荷の一時停止を決断した。出荷再開については改めて案内する方針。その際は引き続き限定出荷による再開になるとしている。

対象製品は次の通り。セファゾリンNa点滴静注用1gバッグ「NP」（包装単位：１ｇ（力価）キット×10、出荷状況：Ｃ「出荷停止」、対応状況：⑤「供給停止」）。

◎「アロフト錠20mg」100錠PTP包装を一時出荷停止　製造所移管の手続きになお時間要する

ニプロとニプロESファーマが同日、筋緊張性疾患治療剤「アロフト錠20mg」の100錠PTP包装を一時出荷停止するとして医療関係者への案内を開始した。同社は、製造委託先との委受託契約が終了したことから、製造所移管の手続きを進めてきた。ただ、12月時点で製造所移管の承認取得に当初の想定より時間を要しているとし、製造所移管後の初回ロットの納品が遅れることから、「供給を継続することが困難な状況になった」と説明している。

出荷再開は24年4月を見込んでおり、出荷再開の目処が立った段階で改めて案内する方針。また、同剤の1000錠PTP包装については、新規の注文を辞退し、特約店に対する限定出荷（出荷数割当運用）を実施する。その上で、保有在庫が消尽次第、一時出荷停止とするとした。

対象製品は次の通り。▽アロフト錠20mg（包装単位：100錠（10錠×10)PTP、出荷状況：Ｃ「出荷停止」、対応状況：⑤「供給停止」）、▽アロフト錠20mg（包装単位：1000錠(10錠×100)PTP、出荷状況：A「出荷量通常」、対応状況：②限定出荷(自社の事情)、保有在庫：2024年2月まで）。