サノフィ デュピクセント200mg製剤を発売 生後6カ月以上の全アトピー性皮膚炎患者の治療選択肢に
公開日時 2023/12/19 04:50
サノフィは12月18日、デュピクセント皮下注200mgシリンジを発売した。既存の皮下注300mgシリンジ、ペンに続く新規格の製品となる。今回の発売により、新規格で使用可能となる体重5kg以上15kg未満と、30kg以上60kg未満の患者を含む、既存治療で効果不十分な生後6カ月以上の全てのアトピー性皮膚炎患者でデュピクセントが使用可能になった。在宅自己注射もできる。
デュピクセントは今年9月、生後6カ月以上のアトピー性皮膚炎患者に対する新用量が追加承認された。体重に応じて同剤を皮下投与して用いるが、具体的には5kg以上15kg未満:1回200mgを4週間隔、15kg以上30kg未満:1回300mgを4週間隔、30kg以上60kg未満:初回に400mg、その後は1回200mgを2週間隔、60kg以上:初回に600mg、その後は1回300mgを2週間隔――を皮下投与する。
中等症から重症のアトピー性皮膚炎は、ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤などの抗炎症外用剤による治療を一定期間実施しても十分な効果が得られず、高頻度かつ長期間の再燃が認められる場合がある。乳幼児期や学童期、思春期といった年代を問わず、アトピー性皮膚炎の子どもやその家族は、疾患に対する悩みを抱えているケースも多い。既存治療で効果不十分であるにもかかわらず治療選択肢が限られている患者層への新たな治療選択肢が求められていた。