武田薬品 新型コロナワクチン・ヌバキソビッドの2人用バイアル製剤を承認申請
公開日時 2024/04/16 04:50
武田薬品は4月12日、新型コロナワクチンのヌバキソビッド筋注の2人用バイアル製剤を承認申請したと発表した。既承認のヌバキソビッドは1バイアルに10回接種分に相当する薬液(5mL)が充填されているが、今回申請したものは2回接種分に相当する薬液(1mL)が充填されている。既承認のヌバキソビッドと同様、2~8℃で冷蔵保存する。
新型コロナワクチンは4月1日以降、65歳以上の人や60歳から64歳で重症化リスクのある人を対象に、秋冬に自治体による定期接種が行われ、費用は原則有料となる。定期接種以外の時期であっても、接種を希望する全ての人が自費による任意接種が可能となる。武田薬品は本誌取材に、医療機関が発注しやすく、保管しやすいよう、2人用バイアル製剤を申請したと説明した。
ヌバキソビッドは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の組換えスパイク蛋白質(rS)抗原を含有するワクチン。武田薬品がノババックス社から製造技術のライセンス供与を受け、日本で22年4月に承認を取得した。武田薬品は、「ノババックス社と協力し、新型コロナウイルス感染症の変異株に対応したワクチンの開発を進めており、今秋には新型コロナウイルス感染症のワクチンの選択肢をお届けし、日本の公衆衛生に貢献すべく引き続き注力していく」とコメントしている。