フォシーガのCKD適応 処方増の意向は94%
「効果実感」に向けて長期のエビデンスづくりが肝に
公開日時 2024/05/01 00:00
世界で8億4000万人以上、日本でも約1300万人が罹患していると言われる慢性腎臓病(CKD)。これまで同疾患を対象とする薬剤がない中、2021年8月にフォシーガ錠(一般名:ダパグリフロジン)がナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)2阻害剤として国内で初めてCKD(ただし、末期腎不全または透析施行中の患者を除く)に対する効能・効果の追加承認を取得した。CKDに対する薬理作用としては、SGLT2阻害により、遠位尿細管に到達するナトリウム量が増加し、尿細管糸球体フィードバックが増強されることで糸球体内圧が低下するほか、その作用が浸透圧利尿による体液過剰の補正、血圧低下等の血行動態の改善作用と組み合わさって、腎灌流を改善することが関連している可能性があると添付文書に記載されている。CKDの発症...