アフターデジタル時代のオムニチャネル
公開日時 2024/09/01 00:00
株式会社プレシャス・コミュニケーション・ジャパン原暢久8月号の文末で今号以降では製薬企業が用いるオムニチャネルの設計要素は複雑な要件がありその理由を具体的な例を含め触れるとした。そこで今号では重要な要件のうちブランディングに関して触れてみる。医療用医薬品のセールスは100年ほど以前に企業から顧客に製品の説明を行うために派遣されたMRの原型というべき担当者との対話から始まった*1。過去にプロパーと呼ばれていた時期に処方化のための競争が激化して添付や景品提供、接待等の歓心を乞う活動が肥大化していった。そのため過度な販売促進活動による不要な処方化を防ぐため業界全体としてコードを設定し、更にMRという名称に変更することによってイメージの刷新も行った。以降現在においても製薬企業がMRを介して顧客に対し...