日本イーライリリー 低血糖時救急治療薬・バクスミーの製造販売承認、GRPジャパンに承継 12月末に
公開日時 2024/11/02 04:50
日本イーライリリーは11月1日、低血糖時救急治療薬・バクスミー点鼻粉末剤3mgの日本における製造販売承認をグローバルレギュラトリーパートナーズ(以下、GRPジャパン)に承継すると発表した。承継日は12月31日。同剤の情報提供活動は、12月30日まで日本イーライリリーが、31日以降はGRPジャパンが行う。両社は、「今回の承継によって、患者さんや医療関係者の方々に不便をかけないよう最善を尽くす」としている。
米イーライリリーと米アンファスター・ファーマシューティカルズは2023年4月、バクスミーの全世界の製造販売承認をリリーからアンファスターに承継する契約を締結した。その後、日本におけるバクスミーの製造販売承認に関しても検討が行われたが、アンファスターが米GRPと契約締結したことに伴い、アンファスターはGRPジャパンと、GRPジャパンが日本におけるバクスミーの製造販売承認取得者となる契約を締結した。その結果、日本でのバクスミーの製造販売承認を日本イーライリリーからGRPジャパンに承継することになった。
バクスミーは国内初の低血糖時に点鼻で処置するタイプの医薬品。低血糖の際、ブドウ糖を含む飲料水をとるが、ブドウ糖を口からとれないなど患者本人が対応できない場合は、家族など周りの人がグルカゴンを注射して対処する。バクスミーは低血糖の際、患者本人や周りの人が点鼻で使うイメージとなる。用法・用量は、「通常、グルカゴンとして1回3mgを鼻腔内に投与する」となっている。