エクア後発品 薬価は18.40円で対先発品の30.4% ハラヴェン後発品は先発品との価格差約4万円に
公開日時 2024/12/06 04:52
後発医薬品など23成分38規格71品目が12月6日に薬価基準追補収載された。初めて収載された後発品は9成分。先発品に新薬創出等加算が適用されていたDPP-4阻害薬・エクアの後発品薬価は、50mg1錠18.40円で、対先発品薬価の30.4%。同じく同加算が適用されていた抗がん剤・ハラヴェンの後発品薬価は対先発品薬価の40.0%となり、1mg2mL1瓶の薬価は先発品の6万6857円に対し後発品は2万6758円で、価格差は約4万円となった。
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エクア(製造販売元:ノバルティスファーマ)の後発品薬価は、ルールに基づき、先発品薬価から新薬創出等加算分を差し引いた上で0.4掛け(=40%)して算定された。先発品薬価は50mg錠が60.60円、後発品薬価は同18.40円。後発品参入企業は日本ジェネリック、辰巳化学、全星薬品、キョーリンリメディオ、沢井製薬、東和薬品、日新製薬、ニプロ、ダイトの9社。
◎イグザレルトの後発品薬価 15mgOD錠で対先発の47.0%
初後発品9成分のうち、エクア以外に先発品に新薬創出等加算が適用されていたのは経口抗凝固薬・イグザレルト、免疫調節剤・プラケニル、ハラヴェン、がん性皮膚潰瘍臭改善薬・ロゼックスとなる。これら4成分の後発品薬価は、先発品薬価から同加算分を差し引いた上で0.5掛け(=50%)で算定された。
イグザレルト(バイエル薬品)の後発品薬価は、汎用規格の15mgの通常錠で対先発の47.6%、15mgOD錠で同47.0%となった。後発品薬価は15mgの通常錠、OD錠ともに226.70円。後発品参入企業は辰巳化学、沢井製薬、東和薬品、日医工、ニプロ、バイエルライフサイエンスの7社で、バイエルライフサイエンスの後発品はAGとなる。なお、イグザレルト後発品はいわゆる虫食い効能で、AGと通常の後発品(GE)でも適応は異なる。
◎後発品の対先発薬価 プラケニルは35.7% ハラヴェンは40.0% ロゼックスは38.5%
プラケニル(サノフィ)の後発品薬価は対先発の35.7%で、200mg1錠の薬価は先発品402.40円、後発品143.60円となった。第一三共エスファと沢井製薬の後発品が参入。第一三共エスファの製品はAGとなる。
ハラヴェン(エーザイ)の後発品薬価は対先発の40.0%。参入企業は日医工とニプロで、日医工の製品はAGとなる。
ロゼックス(マルホ)の後発品薬価は対先発の38.5%で、0.75%1gの薬価が先発品97.50円、後発品37.50円となった。後発品参入企業は丸石製薬となる。
これら以外の初後発品の▽高脂血症治療薬・ロスーゼット配合錠、▽DPP-4阻害薬・オングリザ、▽抗がん剤・スーテント、▽抗アレルギー点眼液・アレジオンLX点眼液――の4成分の後発品薬価は、先発品薬価の0.5掛けで算定された。
【初後発9成分の参入企業数などは以下のとおり(カッコ内は先発品名と先発品企業)】
▽
ビルダグリプチン(エクア錠、ノバルティスファーマ)
収載9社9品目。
糖尿病用剤(396)
▽
リバーロキサバン(イグザレルト錠/OD錠、バイエル薬品)
収載7社18品目。バイエルライフサイエンスのAGあり。
血液凝固阻止剤(333)
▽
エゼチミブ・ロスバスタチンカルシウム(ロスーゼット配合錠、オルガノン)
収載2社4品目
高脂血症用剤(218)
▽
サクサグリプチン水和物(オングリザ錠、協和キリン)
収載1社2品目
糖尿病用剤(396)
▽
スニチニブリンゴ酸塩(スーテントカプセル、ファイザー)
収載1社1品目
その他の腫瘍用薬(429)
▽
ヒドロキシクロロキン硫酸塩(プラケニル錠、サノフィ)
収載2社2品目。第一三共エスファのAGあり。
他に分類されない代謝性医薬品(399)
▽
エリブリンメシル酸塩(ハラヴェン静注、エーザイ)
収載2社2品目
その他の腫瘍用薬(429)
▽
エピナスチン塩酸塩(アレジオンLX点眼液、参天製薬)
収載2社2品目。参天アイケアのAGあり。
眼科用剤(131)
▽
メトロニダゾール(ロゼックスゲル、マルホ)
収載1社1品目
その他の外皮用薬(269)