Veeva Japan 米本社が「Veeva AI」開発 “AIエージェント”搭載の業界特化型 MR生産性向上に貢献
公開日時 2025/05/12 04:51
Veeva Japanは5月7日、米本社でAI Agents(AIエージェント)等を搭載した「Veeva AI」を開発したと発表した。Veeva AIは、ライフサイエンス業界特化型プラットフォームVault やアプリにAIエージェントやAIショートカットの機能を搭載したもの。製薬業界特有の主要業務を自動化し、クリニカルからコマーシャルまでの生産性向上を支援する。なお、「Veeva AI」のサービス提供開始は25年12月を予定している。
同社はグローバルおよび国内の製薬企業に対し、医薬品開発からMR活動を含むコマーシャル領域まで一気通貫でサービスソリューションを提供している。今回開発した「Veeva AI」は、既存の Veeva Vault PlatformとVeevaアプリケーションに AIエージェント機能やAIショートカット(タスクの自動化)機能を追加するもので、例えばMRを含むコマーシャル活動における業務の自動化と生産性向上を支援する狙いを込めている。
◎「AIエージェント」と「AIショートカット」の機能を搭載
特に、AIエージェント機能として、Veeva アプリケーションで行われる業務の文脈を理解し、アプリケーション固有のプロンプトとセーフガードを持っており、アプリケーションのデータ、文書、ワークフローに直接安全にアクセスすることが可能になるという。また顧客側で自社固有のユースケースに対応させることも可能だ。さらに、AIショートカットにより、ワークフローの支援、インサイトの生成、トピックスの調査など、エンドユーザーが頻繁に行うタスクを個人かつ簡単にAIで自動化できる機能を有しているのも特徴だ。
◎Peter Gassner CEO コアアプリケーションと生成AIのシームレスな連携で「生産性大幅向上」に期待
Veeva最高経営責任者( CEO )のPeter Gassner氏は、「コアアプリケーションは構造化データ、業務ルール、ワークフローを提供する。これらは我々がコンピュータに期待するスピード、一貫性、スケールで業務を実行することができる」と強調。「生成AIは、言語や文脈、幅広い知識を扱う曖昧な状況から答えやインサイトを導き出す、より人間に近い能力をもたらす。コアアプリケーションと生成AIがシームレスに連携することで、生産性が大幅に向上するだろう」とコメントした。