アルフレッサHD ドラッグ・ラグ/ロス解消へ バイオベンチャー、コンサル企業と業務提携
公開日時 2025/06/17 04:50
アルフレッサホールディングスは6月16日、ドラッグ・ラグ/ロスの解消に貢献するため、国内のバイオベンチャー企業・ヘカバイオ社とヘルスケア領域のコンサルティング企業・ソワニエール社の2社と、それぞれ業務提携したと発表した。
◎ヘカバイオが国内導入進める製品で協議 CNS領域と再生医療等製品の製造・販売で第一交渉権
ヘカバイオ(本社:東京都中央区)は2016年設立のバイオベンチャーで、海外の革新的な医薬品や医療機器、再生医療等製品等をアジアに導入し、医療アクセスを広げることに取り組んでいる。主にがん、循環器、眼科、中枢神経(CNS)などの分野で年間200件以上の導入案件を評価し、導入から開発・製造・販売までの事業を展開している。
アルフレッサHDはこのほどヘカバイオと資本業務提携した。ヘカバイオが持つ独自のネットワークと、アルフレッサグループの「トータルサプライチェーンサービス」(TSCS:医薬品の開発から承認申請、製造、川上物流、川下物流、販売、市販後調査、ラストワンマイルまでをグループ一体となって提供するサービス)による導入支援を組み合わせて、日本のラグ/ロスの解消に向け協業する。具体的には、ヘカバイオが国内導入を進める製品の事業化で協議を進めるほか、ヘカバイオが導入した製品や同社が情報提供する製品等のうち、▽CNS領域、▽再生医療等製品――は、アルフレッサHDが製造と販売に関する第一交渉権を持つ。
◎新興バイオ向け国内開発のトータルサポート提供するプラットフォームを構築 ソワニエールと
23年2月設立のソワニエール(本社:東京都杉並区)は、日本の医薬品開発において実践的なコンサルティングを提供する企業。アルフレッサグループのTSCSにおける開発機能と、ソワニエールのコンサルティングを組み合わせて、海外の新興バイオ企業などに対して日本における医薬品開発のトータルサポートを提供するプラットフォームの構築を進める。上市後も、TSCSによる製造、流通、PMS・ラストワンマイルを提供することで、開発段階から一気通貫のサポートを行う予定だとしている。