アッヴィ スキリージの4つの乾癬適応で小児用量の追加を申請
	
	公開日時 2025/10/30 04:50	
	
	
	
	アッヴィは10月29日、IL-23阻害薬・スキリージ皮下注(一般名:リサンキズマブ(遺伝子組換え))の4つの乾癬の適応症で、小児の用法・用量を追加する承認申請を行ったと発表した。4つの乾癬適応は、既存治療で効果不十分な▽尋常性乾癬、▽乾癬性関節炎、▽膿疱性乾癬、▽乾癬性紅皮症――となる。現在は成人(18歳以上)を対象に承認されている。
同社によると、申請時における小児の対象年齢は、尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症は6歳以上から18歳未満、乾癬性関節炎は5歳以上から18歳未満。
近年、成人の乾癬患者に対する治療選択肢が増えているが、小児の乾癬患者を対象とした治療ガイドラインはなく、治療選択肢がいまだ限定されている。小児期に発症した乾癬は、成人期までの長期にわたる治療が必要で、様々な合併症を伴うことが多いとされる。こうした状況から同社は、「小児の乾癬患者さんに対する新たな治療選択肢へのアンメットニーズがあると考えられる」としている。
リサンキズマブはインターロイキン-23(IL-23)のp19サブユニットに結合し、IL-23を選択的に阻害するIL-23阻害薬。炎症プロセスに関与するサイトカインであるIL-23は乾癬を含む多くの慢性免疫介在性炎症性疾患に関連すると考えられている。日本ではこれまでに乾癬を含む7つの適応症で承認されている。