日医・松本会長が高市首相と面会 物価高や賃上対応を直接要望「補正を発射台にしっかりとした改定を」
公開日時 2025/11/21 04:52

日本医師会の松本吉郎会長は11月20日、高市早苗首相と首相官邸で面会し、物価高や賃上げへの対応を直接要望した。松本会長は、補正予算による速やかな対応に加え、「次期診療報酬改定に向けて、補正を発射台としてしっかりとした改定ができるよう、そして安定した財源を確保していただけるようにお願いした」と明かした。高市首相も、「様々な課題はあるが、医療機関や調剤薬局等を含めてしっかり支援できるような形で検討していきたい」と応じたという。
松本会長は高市首相との面会後に日医会館に戻り、同日開催した「国民医療を守る総決起大会」後の記者会見に臨んだ。会見では、高市首相との面会に、松本会長のほか日本歯科医師会の高橋英登会長、日本薬剤師会の岩月進会長の三師会会長が揃って出席し、病院経営や医療従事者の処遇改善などをめぐり約20分程度の意見交換だったことが報告された。この中で松本会長は高市首相に医療機関の窮状を伝え、首相もこれに応じたという。その上で松本会長からは、「速やかに補正予算を組んでいただき、医療機関や調剤薬局などを含めてしっかりとした支援をお願いしたい」と要望したことを明らかにした。
高市首相もこれに応え、「持続可能になるよう、人材流出が起こらないよう賃金を上げたり物価高に対応したりできる補正予算を組むよう指示している」と述べたことが報告された。