Ubie 医療機関向け「ユビー生成AI」の導入 大学病院含む100施設を突破 業務効率化と収益改善を実証
公開日時 2026/02/06 04:51
Ubieは2月5日、医療機関向け「ユビー生成AI」の導入施設数が1月時点で全国100病院を突破したと発表した。ユビー生成AIは業務効率化に主眼を置いたもので、退院時看護サマリの作成時間削減に伴う看護師の心理的負担の軽減や、インフォームドコンセント(IC)記録作成業務に音声要約機能を活用することで月間200時間の業務時間の創出を実現するなど、病院の業務改革に一役買っている。26年度診療報酬改定でICT等の活用による看護業務効率化が議論の俎上にあることを踏まえ、同社は自社のAIソリューションを通じた業務効率化と収益改善を同時に実現する経営基盤の構築を強力に支援したい考えだ。
◎恵寿総合病院 退院時看護サマリの作成時間42.5%削減 看護師の心理的負担27.2%軽減
2024年5月からサービス提供を開始したユビー生成AIは、約1年半で大学病院10施設超を含む全国100病院に導入された。すでに、文章生成・音声認識・ファイル認識などの月間利用数は10万回を突破。同社が示したユースケースでは、恵寿総合病院において退院時看護サマリの作成時間を42.5%削減し、看護師の心理的負担も27.2%軽減したほか、亀田総合病院の実証実験において、電子カルテ連携により、がん登録業務の情報収集時間を年間約3割削減できることを確認した。さらに、南部徳洲会病院においては、IC記録作成など月間約4000件の業務に音声要約機能を活用し、月約200時間の業務時間創出を実現した。
◎九州大学病院 DPCコーディングの精度向上と効率化で年間6500万円以上を収益改善
一方、病院の収益改善のユースケースでは、九州大学病院において、DPCコーディングの精度向上と効率化により、年間6500万円以上の収益改善見込みを確認したという。同社によると、収益改善の面では、退院時の請求確定前に最適なDPCコードを提案する「ユビーDPCサポーター」のサービス提供も病院の収益構造の改善に大きく寄与したとしている。
同社は、ユビーDPCサポーターの機能を拡張し、病床稼働率の最適化を支援する「ベッドコントロール機能」の実装などを予定している。また、一般生活者向けサービスの顧客基盤と医療機関向けソリューションを連携させることで、地域医療連携の強化を目指すという。同社は、「病院経営の根幹を支えるパートナーとして、持続可能な医療体制の構築に貢献していく」とコメントしている。