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ヤンセンファーマ タービーとテクベイリの併用療法 髄外性形質細胞腫を有する再発/難治性MMで一変申請

公開日時 2025/11/05 04:46
ヤンセンファーマは10月31日、タービー皮下注(一般名:トアルクエタマブ(遺伝子組換え)とテクベイリ皮下注(テクリスタマブ(遺伝子組換え))の併用療法について、髄外性形質細胞腫(EMD)を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫(MM)を対象疾患に一変申請したと発表した。

タービーはGタンパク質共役型受容体ファミリーCグループ5メンバーD(GPRC5D)とCD3を標的とする二重特異性抗体。テクベイリはB細胞成熟抗原(BCMA)とCD3を標的とする二重特異性抗体。同社は、GPRC5DとBCMAを標的とする二重特異性抗体の併用療法が承認されれば、アンメットニーズを抱えるEMDを有する再発/難治性MM患者に対する初めての治療選択肢になるとしている。

今回の申請は、EMDを有し、免疫調節薬、プロテアソーム阻害剤及び抗CD38モノクローナル抗体製剤の治療歴を有する(Triple class exposed:TCE)再発又は難治性のMM患者を対象に、タービーとテクベイリとの併用療法の有効性及び安全性を評価した第2相試験(RedirecTT-1)の結果に基づく。

EMDはMMにおいて悪性度の高い病型で、骨髄腫細胞が軟部組織や臓器などの骨髄外の他の場所へと広がって腫瘍(形質細胞腫)を形成する疾患。EMDを有する患者の治療選択肢は限られる場合が多く、予後不良の傾向にあることから、現在の標準治療では全奏効率(ORR)が低く、早期に再発するのが現状となっている。EMDを有し、TCEの再発又は難治性のMM患者のORRは平均40%未満で、無増悪生存期間(PFS)の中央値は6カ月未満にとどまっている。
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