あすか製薬HD 「ASKA VISION 2035」と中期経営計画2028を公表 28年度売上850億円、ROE10%
公開日時 2026/03/24 04:51
あすか製薬ホールディングスは3月23日、長期ビジョン「ASKA VISION 2035」および26年度から3か年の実行計画を示す「中期経営計画2028」を策定したと発表した。長期ビジョンのマイルストーンとして、第一段階の2028年度までに売上高850億円、営業利益率10%、ROE10%を目標とする。その上で長期ビジョンの最終年となる2035年には売上高1500億円、営業利益率15%を達成するとした。
◎「ASKA VISION 2035」 創薬研究強化や海外事業拡大で2030年度売上目標1500億円
同社の「ASKA VISION 2035」は、グループが持続的な成長を遂げ、10 年後も社会に貢献することを目指して“ありたい姿2035”として設定したもの。これまで培ってきた産婦人科領域を中心とする医療用医薬品事業を基盤としながら、創薬研究の強化や海外事業の拡大に加え、アニマルヘルスや検査・アラウンドピルへの展開を進めることで、持続的な成長と社会への貢献を実現する。2035年度までのマイルストーンとしては中期経営計画2028の最終28年度で850億円、次なる中期経営計画2031の最終31年度で1000億円(営業利益率12%)と設定した。
◎「中期経営計画2028」(FY26-28) 売上高1000億円達成を視野に事業基盤強化に注力
一方、長期ビジョンを実現するための「中期経営計画2028」(FY26-28)を公表した。28年度の売上高目標を850億円と設定したが、この計画期間を通じ、売上高1000億円の早期達成を視野に入れた事業基盤の強化に注力する方針だ。特に医療用医薬品事業については、産婦人科領域および甲状腺領域をコアとするスペシャリティ領域でのさらなるプレゼンス向上を図る。さらに、新領域への進出にあたっては、新たな権利の獲得やパイプラインの拡充に取り組むほか、アジアでの販売も見据えた投資を積極的に行う。さらに開発中の治療用アプリについて、販売・提供体制の整備を進める。
◎創薬事業 自社創製品・AKP-009、AKP-017のグローバル展開を推進
創薬事業については、婦人科疾患モデルの構築やイオンチャネル創薬などを中核とした創薬研究基盤の拡充にトリウム。また、オープンイノベーションの推進を通じて抗体や中分子などの新規モダリティを取り込み、創薬競争力の強化を図る。このほか自社創製品の前立腺肥大症治療薬AKP-009、テストステロン経鼻剤AKP-017のグローバル展開を推進する。生産体制を含むグローバル化については、ベトナムHataphar社において、26年に商用生産開始予定の新工場を軸に事業基盤強化を図るほか、東南アジア地域において事業拡大を進めるとした。
財務戦略についてはROIC を活用した経営管理の導入により資本コストの改善を図るとともに、PBRの向上を重要な経営課題として取り組む。このほか―戦略を実行する経営インフラの強化として、ガバナンス、人材、DX、ESGの各領域における取り組みを推進するとした。