日本化薬 富士薬品の富山第二工場 事業承継で契約締結 抗がん剤・バイオシミラーの安定供給体制強化
公開日時 2026/03/31 04:50
日本化薬は3月30日、富士薬品の医薬品製造事業の一部を承継する会社の株式譲渡契約を締結したと発表した。富士薬品の医療用医薬品(注射剤)の受託開発・製造を主に行う「富山第二工場」の事業を承継する。富山第二工場を新たに設立する子会社に会社分割(吸収分割)で承継させ、富士薬品が保有する新設子会社の全株式を日本化薬に譲渡する。株式譲渡実行日は26年10月1日を予定する。
日本化薬は今回の事業承継について、「抗がん剤およびバイオシミラーの安定供給体制の強化と生産能力の拡充を図る」とし、今後の事業成長および企業価値の向上を目指したいと説明している。
◎富士薬品 主力のドラッグストア事業を中心とした事業間連携を強化
一方、富士薬品は、ドラッグストア事業の持続的な成長への投資配分の観点から「選択と集中を検討した結果、医療用医薬品の受託製造を担ってきた富山第二工場については事業シナジーを見込める日本化薬に譲渡することが最善と判断した」と強調。同社の中期経営計画に基づき、主力のドラッグストア事業を中心とした事業間連携の強化を推進するとした。
富士薬品は株式譲渡の進め方について、26年4月30日を目途に100%子会社を新設し、新設子会社で医薬品製造業許可等の取得を進めると説明。手続き完了後の26年10月1日を目途に富山第二工場および同工場に係る事業を会社分割(簡易吸収分割)により新設子会社に承継し、すみやかに新設子会社の株式を日本化薬に譲渡するとした。なお、富山第二工場は医療用医薬品のうち注射剤の受託開発・製造を担っている。従業員数は177人(派遣社員含む)。