日立製作所とMOLCURE 「秘匿AI基盤」開発 データ等を安全に連携 オープンイノベーションを促進
公開日時 2026/04/20 04:51
日立製作所とMOLCUREは4月16日、オープンイノベーションでAI創薬を加速させる「秘匿AI基盤」を開発すると発表した。同基盤は、日立の秘匿情報管理技術や医薬・IT・AI活用に関するドメインナレッジを活用するもの。製薬企業やアカデミアなどが持つ機密性の高い研究データとAI創薬スタートアップのAIモデルを開示することなく安全に連携することができる。両社は協創を通じ、2026年度から同基盤をベースとした「オープンイノベーション創薬基盤サービス」としての提供開始を目指し、検討を進める方針だ。
日立の秘匿情報管理技術は、高度な暗号化により万一データが漏洩しても元の情報を復元できない堅牢性を有するというもの。一方、MOLCURE のAIモデルは、進化分子工学と実験自動化技術を組み合わせて収集した高品質なデータを学習したもの。同サービスは、日立が同基盤上に創薬業務に必要なFine-Tuningなどのプログラム群を整備することにより、MOLCUREをはじめとするAI創薬スタートアップの特長的なAIモデルをベースに、自社データを用いたオリジナルのAIを開発できる環境を提供する。
すでに両社は、基盤の有用性を検証するためのPoCを実施し、基盤上で学習データおよびAIモデルを秘匿しながら、安全に学習・推論可能であることを確認している。将来的には、AI創薬パートナーやAIサービスを活用したい製薬企業やCRO、バイオテック企業、アカデミアの参画を募ることでサービスを通したオープンイノベーションのさらなる促進を目指す考え。なお、同ソリューションは4月21日~23日に東京ビッグサイトで開催される「ファーマ IT&デジタルヘルスエキスポ 2026」の日立ブースで紹介される。