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インフリキシマブとエタネルセプト 重大な副作用に「自己免疫性肝炎」を追記 添付文書改訂

公開日時 2026/04/22 04:50
インフリキシマブ及びそのバイオ後続品、エタネルセプト及びそのバイオ後続品について、重大な副作用に「自己免疫性肝炎」を追記するなどの添付文書改訂が行われた。厚生労働省医薬局医薬安全対策課が4月21日、課長名で添付文書改訂を指示したことを受けたもの。このほかアベルマブは重大な副作用に「重度の皮膚障害」を、レゴラフェニブ水和物も重大な副作用に「高アンモニア血症」を追記。グルコン酸カルシウム水和物及び塩化カルシウム水和物(電解質補液の電解質補正を効能に有する製剤を除く注射剤)の添付文書も改訂された。

今回、添付文書の改訂指示が行われた医薬品は次の通り。

▽①インフリキシマブ(遺伝子組換え)他バイオ後続品(製品名:レミケード点滴静注用、田辺ファーマ 他)
エタネルセプト(遺伝子組換え)他バイオ後続品(製品名:エンブレル皮下注用、同皮下注ペン、同皮下注シリンジ、同皮下注クリックワイズ用、ファイザー 他)

改訂概要:①②ともに「重大な副作用」の項に「自己免疫性肝炎」を追記する。

改訂理由:自己免疫性肝炎関連症例を評価した。症例の因果関係評価及び使用上の注意の改訂要否について、専門委員の意見も聴取した結果、本剤と自己免疫性肝炎との因果関係が否定できない症例が集積したことから、使用上の注意を改訂することが適切と判断した。

自己免疫性肝炎症例の集積状況:①について、医薬品と事象との因果関係が否定できない国内症例は2例(死亡0例)、海外症例は4例(死亡0例)。②について、医薬品と事象との因果関係が否定できない国内症例は2例(死亡0例)、海外症例は6例(死亡0例)。

アベルマブ(遺伝子組換え)(製品名:バベンチオ点滴静注、メルクバイオファーマ)

改訂概要:「重大な副作用」の項に「重度の皮膚障害」を追記する。

改訂理由:重度の皮膚障害関連症例を評価した。症例の因果関係評価及び使用上の注意の改訂要否について、専門委員の意見も聴取した結果、本剤と重度の皮膚障害との因果関係が否定できない症例が集積したことから、使用上の注意を改訂することが適切と判断した。

重度の皮膚障害関連症例の集積状況:医薬品と事象との因果関係が否定できない国内症例は5例(死亡0例)、海外症例は1例(因果関係が否定できない死亡0例)。

レゴラフェニブ水和物(製品名:スチバーガ錠、バイエル薬品)

改訂概要:「重大な副作用」の項に「高アンモニア血症」を追記する。

改訂理由:高アンモニア血症関連症例を評価した。症例の因果関係評価及び使用上の注意の改訂要否について、専門委員の意見も聴取した結果、肝機能異常を伴わずに発現する高アンモニア血症の症例が認められ、本剤との因果関係が否定できない症例が集積したことから、使用上の注意を改訂することが適切と判断した。

高アンモニア血症関連症例の集積状況:医薬品と事象との因果関係が否定できない国内症例は7例(死亡0例)、海外症例は1例(死亡0例)。

①グルコン酸カルシウム水和物(製品名:カルチコール注射液、日医工)
②③塩化カルシウム水和物(製品名:②大塚塩カル注、大塚製薬工場、③塩化カルシウム注「NP」、ニプロ)

改訂概要:
①について、「禁忌」の項の「強心配糖体の投与を受けている患者」を削除する。「併用禁忌」の項から強心配糖体を削除する。「併用注意」の項に強心配糖体を追記する。
②③について、「禁忌」の項の「ジギタリス製剤(ジゴキシン等)を投与中の患者」を削除する。「併用禁忌」の項からジギタリス製剤を削除する。「併用注意」の項に強心配糖体を追記する。

改訂理由:グルコン酸カルシウム水和物及び塩化カルシウム水和物(注射剤)と強心配糖体の併用に関して、海外添付文書、国内外のガイドライン、成書及び公表文献における記載状況を調査した。専門委員の意見も聴取した結果、以下の理由から、使用上の注意を改訂し、強心配糖体との併用を併用禁忌から併用注意にすることが適切と判断した。
・国内外のガイドラインや成書等において、併用禁忌とはされていないこと。
・海外(米国、英国)のグルコン酸カルシウム水和物の添付文書において、米国では強心配糖体との併用は禁忌に設定されておらず、英国では強心配糖体との併用は禁忌に設定されているものの、重度の低カルシウム血症または急性の重度の高カリウム血症で生命の危機がある場合に例外的な使用が認められていること。なお、塩化カルシウム水和物(調査対象である2%製剤)は欧米での販売が確認されていない。
・医療現場ではジギタリス中毒等の患者の高カリウム血症や低カルシウム血症の治療にカルシウム注射剤が用いられることが想定され、強心配糖体併用下であってもカルシウム注射剤投与が必要となる場面が想定されること。

なお、強心配糖体との併用により重篤な不整脈等が発症するリスクを抑えるため、「臨床症状・措置方法」の欄に、治療上やむを得ないと判断される場合を除き併用は避け、やむを得ず併用する場合には、心電図検査等によるモニタリングを行い、不整脈の発現に対応できるようにする旨、及び急激にカルシウム濃度を上昇させるような使用法は避ける旨を追記することが適切と判断した。
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