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キッズウェル・バイオ 25年度決算は売上高29.7%増も営業赤字 26年度はBS原薬価格改定で黒字化へ

公開日時 2026/05/28 04:50
キッズウェル・バイオは5月27日、2026年3月期(25年度)決算が売上高前年同期比29.7%増の65億8992万円だったが、1億3851万円の営業損失だったと発表した。同社が注力するバイオシミラー事業において納品数が増えたことに加え、バイオシミラー原薬等の供給価格改定などが売上高を押し上げた一方、研究開発投資の増加や円安の影響で製造原価が増加したことなどが利益を圧迫した。26年度は、一部バイオシミラー原薬の供給価格改定や製造原価低減品への切り替えによる利益率の改善などにより、営業黒字化を達成する見通し。

同社では、バイオシミラーの開発及び原薬等の供給を行う「バイオシミラー事業」、子会社のS-Quatreが独自開発した乳歯歯髄幹細胞「SQ-SHED」を活用した再生医療等製品の実用化を目指す「細胞治療事業(再生医療)」の2つの柱を据えて事業を展開している。

バイオシミラー事業では、納品数の増加などに加え、一部の納品時期が26年度から25年度に1ロット前倒しになったことも売上高を押し上げた。なかでもGBS-001(一般名:フィルグラスチム)やGBS-011(ダルベポエチンアルファ)に関して、「先行バイオ医薬品からの切替率が80%を超える水準(競合他社品を含む)に達している」と強調。売上高を牽引するGBS-007(ラニビズマブ)やGBS-010(ペグフィルグラスチム)についても着実に業績を底上げしたとして、「今後も市場環境の変化を見極めながら引き続き安定供給に努めていく」としている。

再生医療事業では、自家SQ-SHEDを用いた脳性麻痺治療の臨床研究について、名古屋大学主導のもとS-Quatreが共同で推進し、25年6月には3例目の患児への投与が完了。他家SQ-SHEDについても持田製薬と共同事業化契約を締結しており、国内での治験開始に向けた準備を進めている。

こうした進展に伴い、同社では脳性麻痺を最重要適応症と再定義し、5月14日付で経営資源を集中させる研究開発体制へと再編。研究本部・開発本部・生産本部の機能を統合した研究開発本部や、経営企画・事業開発や広報業務などを行う経営戦略本部を設置するなど、グローバルな臨床開発活動を見据えた人的資本管理体制及びデータ共有・管理体制の再構築に取り組む構えだ。

◎アイリーアAGなどの影響で減収見込むも研究開発投資は継続

27年3月期の連結売上予想は、前年度比マイナス24.1%~マイナス9.0%の50億~60億円、営業利益は1億~6億円を見込む。GBS-007について、同じ効能効果をもつアイリーアAG(一般名:アフリベルセプト)やアイリーアBSが26年1月から参入したことなどが影響する見通し。研究開発費については、脳性麻痺に経営資源を集中させる方針のもと、細胞治療やバイオシミラーの研究開発投資も継続し、例年通りの水準で着地する見込みだという。
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