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科研製薬とサンド 抗結核薬エタンブトール製剤による視力障害で注意喚起

公開日時 2013/07/04 05:03

 

科研製薬とサンドは、抗結核薬エタンブトール製剤の副作用として知られる視力低下など視力障害について、医療従事者に対し、視覚異常の早期発見と同剤の適正使用を文書で注意を呼びかけている。早期に発見し、適切な処置をすれば回復可能であるため、新聞やテレビがいつもより見づらい、霞んで見えるといった異常に気付いたときには、すぐに主治医に伝えてもらうよう患者に指導することを求めている。

この製剤は、科研製薬はエブトール錠、サンドはエサンブトール錠の製品名で販売している。視力障害の副作用が起こる頻度は不明だが、視神経障害による視力低下や視野の欠損、視野の中心が見えづらくなる暗点といった症状が投与から数日後、場合によっては数カ月たってから現れることがあるという。発見が遅くなると回復が難しくなったり、回復できなくなることもある。

そのため、今回の文書では、医療従事者に対し早期発見を呼びかけ、患者に「投与により、ときに視力障害があらわれること」「この視力障害は、早期に発見し、投与を中止すれば可逆的であること」「この視力障害は、新聞を片眼ずつ一定の距離で毎朝読むことによって、早期に発見できること」「視力の異常に気づいたときは、直ちに主治医に申し出ること」--を「十分徹底する」ことを求めた。また、投与前の視力検査、外眼検査、投与中も定期的な眼の検査を求めた。


同剤による視力障害関連副作用は、これまでも添付文書に記載されており、両社としても情報提供をしてきたという。しかし、同副作用の医薬品医療機器総合機構への報告数は10年度以降だけ見ても、科研製薬は10年度2件、11年度4件、12年度3件、サンドは10年度7件、11年度15件、12年度8件。より長期的に見ても減っていないと判断した両社は、7月3日にPMDAのウェブサイトに「適正使用のお願い」という文書を掲載し、注意喚起を行うことにした。失明に至ったケースはないという。
 

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