NECと国がん 大腸がんの見つけにくい病変をAIで検知 内視鏡診断支援システム開発

公開日時 2017/07/18 03:50
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 国立がん研究センターと日本電気(NEC)はこのほど、内視鏡検査時に、大腸がんやその前がん病変といわれる大腸腫瘍性ポリープをAIにより自動検知する内視鏡診断支援システムのプロトタイプを開発したと発表した。国がん中央病院の約5000例の内視鏡画像をNECのAI技術に学習させ、AI技術を用いて画像を解析したところ、前がん病変としてのポリープと早期がんの発見率は98%だったという。見つけづらい病変の見逃し率の減少につながる成果とし、19年度にも臨床試験に着手し、日本を含むグローバルでの実用化を目指す。

実用化により▽特に平坦な病変発見が困難な口側の大腸において効果が見込める▽AIが人間の視覚をサポートすることにより、より多くの大腸腫瘍性ポリープを発見し、発見率が従来より向上することが期待される▽人間の視野の限界を補いポリープの見逃し率が減少することが期待される▽大腸内視鏡検査の経験が浅い医師なども、肉眼で発見したポリープ以外に、AIが指し示す部位があればその部位をよく観察することができる--としている。

今後、国がん中央病院に蓄積される1600例以上の肉眼では認識が困難な平坦・陥凹性病変をAIに学習させ、プロトタイプの精度の向上に取り組む方針。

発表によると、大腸がんは通常、前がん病変であるポリープから発生することが明らかとなっているが、肉眼での認識が困難な病変や発生部位、医師の技術格差により24%が見逃されているという報告もあるという。別の報告では、大腸内視鏡検査を受けていたにもかかわらず、後に大腸がんに至るケースが約6%あり、その原因の58%が内視鏡検査時の見逃しだという。

研究費は、科学技術振興機構、日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けている。

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