本庶氏「がん克服の可能性見えてきた」 日本医師会で特別講演

公開日時 2018/11/02 03:50
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ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大学高等研究院の本庶佑特別教授が11月1日、日本医師会の記念式典で講演し、がん免疫療法で「21世紀はがん克服の可能性が見えてきた」と述べた。今後は、「PD-1抗体療法がん治療の第一選択肢になると思う」と展望を語った。そのうえで、がん免疫療法の有効性向上や、効果の事前評価を通じた最適な患者の抽出などの課題が残っていることも指摘した。

本庶特別教授は、免疫細胞の表面にあるたんぱく質「PD-1」が免疫のブレーキ役になっていることを発見し、ノーベル賞の受賞につながった。この発見をもとに免疫チェックポイント阻害薬・オプジーボが開発されたが、「この研究を始めた頃は、PD-1でがんが治るとは誰も信じてくれなかった」と振り返った。そのうえで、「獲得免疫ががん細胞に対しても防御を発揮できるということがわかってきたことは、想定外の幸運だ」と述べた。最後には、「優れた医学的治療を行うことと、患者の不安を和らげることを考えながら医療を続けていくことが重要ではないか」と呼び掛け、講演を締めくくった。

講演は、日本医師会の設立71周年を記念した式典で行われ、本庶特別教授には同日、日本医師会最高優功賞が贈られた。日本医師会の横倉義武会長は、「基礎医学は臨床を支える重要な学問だ。日本医師会としても基礎医学に携わる方々が研究成果を生み出せるよう環境整備に努めたい」と述べた。また、自民党の小泉進次郎厚生労働部会長は、「これまでの前提ではない新しい医療の世界が到来しているなか、人生100年時代のあるべき社会保障制度を確立するためにやらないといけないことを強く感じた」と挨拶した。

 

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