中外製薬 抗甲状腺薬メルカゾールによる無顆粒球症の早期発見呼びかけ 定期的な注意喚起
公開日時 2014/07/18 03:51
中外製薬は7月16日から、甲状腺機能亢進症の治療薬メルカゾール(一般名:チアマゾール)による無顆粒球症の早期発見と死亡など重症化を防ぐため医師らに向け文書で注意喚起を始めた。注意喚起を始めた理由について同社は、最近になって無顆粒球症やそれによる死亡例が増えたということではなく、おおむね2年ごとに定期的に行っているものだと説明している。
無顆粒球症は1981年~2011年までに同剤の副作用として449例報告され、7割が投与開始から2カ月以内に発現していた。そのため添付文書にある「少なくとも2カ月間は原則として2週に1回、それ以降も白血球分画を含めた血液検査」の徹底を改めて求めた。発熱やのどの痛みなどの症状が認められた場合は、ただちに血液検査を行い、顆粒球減少が伴う際は投与を中止する。