科研製薬は11月６日、2016年３月期（15年度）第２四半期（４～９月）決算を発表し、主力品の外用爪白癬治療薬クレナフィン（一般名：エフィナコナゾール）の売上は98億400万円だった。同剤は14年９月２日に新発売し、14年度は約７か月の売上として68億5700万円だったが、15年度上期の６か月だけで前年度実績に約30億円上乗せした。想定以上に好調なため通期計画を175億円に修正した。期初計画から55億円の上方修正となる。

上期の連結業績は売上549億7300万円（前年同期比24.3％増）、営業利益184億4300万円（109.4％増）、経常利益185億7300万円（114.1％増）、純利益124億8300万円（121.4％増）――の大幅な増収増益だった。通期予想は10月27日に発表した業績修正の通り、売上1079億円とし、1000億円突破を目指す（10月28日配信の業績修正のニュースはこちら）。

【15年度中間期連結業績（前年同期比）15年度予想（前年同期比）】
売上高　549億7300万円（24.3％増）　1079億円（14.9％増）
営業利益　184億4300万円（109.4％増）　322億円（56.1％増）
経常利益　185億7300万円（114.1％増）　324億円（58.9％増）
純利益　124億8300万円（121.4％減）　192億円（58.4％増）


【15年度中間期の主要製品国内売上高（前年同期実績）15年度予想  通期修正前予想　億円】
アルツ　156.59（156.00）306　←306
クレナフィン　98.04（14.30）175　←120
セプラフィルム　56.41（53.09）112　←110
リピディル　22.37（21.43）46　←45
フィブラストスプレー　18.16（17.30）36　←36
ジェネリック合計　65.84（60.54）133　←133
Jublia関連（＊）　34.74（13.87）60
（＊）クレナフィン海外導出に関する原体売上、製剤売上、ロイヤルティ収入、マイルストーン収入含む