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MSD ICTベンチャー支援へ 新たなヘルスケアビジネス開発で VCのグロービスと

公開日時 2016/01/26 03:52

MSDは1月25日、ベンチャーキャピタル(VC)のグロービス・キャピタル・パートナーズと、ヘルスケア領域での新たなビジネス、ソリューションの開発を目的に、ICTベンチャーを支援するプログラム「ヘルステック」を2月からスタートさせることを明らかにした。MSDとしては新薬事業だけでなく、高齢化や増大する医療費といった医療上の課題解決や患者のQOL向上に資するICTによる新たなサービス、ソリューションの創出を目指す。

米国では、製薬企業とICT企業との連携によるビジネス開発が進んでいるが、日本では途上段階という。このプログラムの実施は、MSDにとっては、2020年までの長期戦略でうたう「科学とビジネスのイノベーションによる成長」に向けた取り組みの一環で、「新薬やワクチンの創出を越える、新しいサービス、ソリューションを提供していきたいと考えており、それをこのプログラムで発掘できる可能性がある」(広報部門)としている。将来的に事業化が可能と判断した場合、買収等で取り込む可能性については「そのような選択肢は考えられるかもしれないが、決まったものはない」(同)としている。

このプログラムでは、MSDは「ヘルスケア業界の課題」「医療従事者や患者の視点や傾向」「医療関連法」などの知識、医師や医療機関へのコンタクトチャネルを提供し、ビジネス開発に必要な複雑な業界の知識、規制に対する理解を促す。GCPは、経営や資金調達に関するノウハウを提供する。2月から数社の支援を開始。ブログラムの実施期間や支援企業数は決まっていないという。

MSDのプログラム責任者で、経営戦略部門ビジネスイノベーショングループの樋渡勝彦氏は、「『ヘルステック』プログラムのようなICTを活用したヘルスケアサービスやソリューション開発の取り組みは、例えば、先進する米国と比べると、国内においては発展途上の段階にあることが否めない。スタートアップ各社参入のハードルとなりがちな、医療業界の専門ノウハウや、規制等の理解不足などをMSDが補い、またGCPの各種サポートを仰ぐことで、国内ICTヘルスケア市場活性化の一助となり、ひいては医療課題解決に繋がることを願っている」とコメントしている。

なお、MSDの米本社のメルクは米国で5億ドルのベンチャー支援ファンドを保有しており、これまでに1社を買収、20社超に約3億ドル投資している。

※ミクス1月号特集は「2016年 医薬マーケット激震の幕開け メディカル産業への転換『組手を変えろ!』」で、「製薬・IT・ヘルスケア産業の英知結集」を提唱やMSDほかの社の取り組みについてレポートしています。こちら

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