中外製薬は11月21日、「ASPIREトランスフォーメーション部」を23年1月1日付で新設すると発表した。次世代基幹業務基盤（ERP）を導入し、全社的な業務プロセスや組織改革の推進を目指す。奥田修社長CEOが担当し、ビジネスおよびＤＸを推進する。ASPIREトランスフォーメーション部長には遠藤日美子・経営企画部ASPIRE推進グループマネジャーが就任する。

◎MA本部　「オンコロジーメディカルサイエンス部」、「スペシャリティメディカルサイエンス部」を新設

同社はこのほか、メディカルアフェアーズ（MA）本部について、「オンコロジーメディカルサイエンス部」と「スペシャリティメディカルサイエンス部」を新設する。高度なエビデンス創出を含むメディカルアフェアーズ機能の高度化・専門化を目的としたもの。メディカルのリエゾン機能・サイエンス機能を統合し、専門領域別のメディカル戦略立案・実行を叶える組織体制とする。このため、メディカルサイエンス部とメディカルリエゾン部は廃止。分散していたメディカル情報提供管理機能をメディカルインフォメーション部に集約する。

社内のガバナンス強化を実現するため、「リスク・コンプライアンス部」を新設する。また、サステナビリティ推進部の廃止を含むコーポレート組織の再編を実施。サステナビリティ推進部で担っていた地球環境保全施策をはじめとするEHS推進は人事部で取り組み、サステナビリティ活動全般を全社で推進する。

研究本部については、モダリティ基盤研究部とバイオロジー基盤研究部を新設し、創薬基盤研究部を廃止する。また、トランスレーショナルリサーチ本部の安全性研究部を安全性バイオサイエンス研究部に名称を変更。安全性研究部の薬理ドキュメンテーション機能を研究本部の創薬薬理研究部に移管する。いずれも23年1月1日付。