前号の４月号では、ＭＲ以外のコミュニケーションチャネルの重要性が増していることに触れ、製薬企業におけるマルチ・チャネル戦略とはどうあるべきかを検討した。一方、実際に製品担当者としてマルチ・チャネル戦略を考えようとした場合、常に問題となるのは「いかに限られた予算の中で効果的にチャネルを組み合わせ、担当製品の価値を最大化するか」である。

最初に今回の未曾有の「東北・関東大震災」に会われた方に心よりお見舞い申し上げますと共に、亡くなられた多くの方々に哀悼の意を奉げます。今回の震災は日本人の誰もが経験したことのない、国家の存亡を揺るがす大災害でございました。元来ＭＲは医療従事者の一員として、生命関連商品である医療用医薬品を扱っているわけであり、このような大災害時には、自社の医薬品を投与されている患者さん達が無事であるかが、一番気にかかるところであり、安定供給が出来る否かが心配の種であります。

三大認知症のひとつに位置付けられるレビー小体型認知症（dementia with Lewy bodies：ＤＬＢ）。横浜市立大学名誉教授の小阪憲司氏によって発見された比較的新しい認知症だが、病態の解明が進むとともにその患者数は増加傾向にある。

「機会や上司に恵まれていた」――取材中、その言葉を幾度となく口にした橋本絵里子さん。異業種からの転職、ＭＲからマーケティング部への異動、そして海外への出向など、様々な岐路に立ち、進んだ先で得た自身の境遇をそう振り返る。

今回の特集は好評をいただいた医療ソーシャルメディア（2010年12月号掲載）の第２弾。前回は医療系のソーシャルメディアやソーシャル・ネットワーキング・サービス（SNS）の紹介や展望に触れたが、その後、「医師のソーシャルメディア活用術を知りたい」「新薬の口コミ評価サイトにどのような感想を持っているのか」など、医師のソーシャルメディアに対する率直な受け止めを知りたいとの要望が編集部に寄せられた。

本誌の表紙は、東日本大震災から１カ月を迎えた４月11日午後３時すぎの仙台市若林区荒浜の写真である。曇天の空と静かな波、砂浜からは風の音しか聞こえない。ちょうど１か月前のこの時間、大津波が海岸に押し寄せ、背後の松林をなぎ倒し、住宅や工場を一気に呑みこんだ。

今回の震災において、ソーシャルメディア、特にtwitterが非常に大きな役割を果たしたことは、テレビなどのメディアでも頻繁に取り上げられました。改めて状況を振り返るとともに、製薬業界とソーシャルメディアの関係の今後について考えてみたいと思います。

３月11日午後２時46分、M9.0という日本観測史上最大の巨大地震が発生、巨大津波も加わり、東日本一帯に甚大な被害をもたらした。この時、医薬品流通はどのような被害を受け、どのように機能をはたしたか。そこから得られる教訓はなにか。