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万有とシェリングP統合後「MR削減しない」 新社社長予定のアルバレズ氏

公開日時 2010/09/08 04:02

万有製薬とシェリング・プラウは9月7日、東京都内で両社が統合して10月1日に発足する新会社「MSD」について記者会見を行い、統合新社社長に就任するトニー・アルバレズ氏が事業戦略を説明した。その中で従業員約4400人、MR約2350人は「ちょうど良い」との認識を示し、今後についても現在の製品群と開発パイプライン(フェーズ2以降12成分)の状況から「削減はしない。日本は投資の対象」と述べ、増員を視野に体制づくりを進める姿勢を示した。

アルバレズ氏は、今回の事業戦略について「日本一のヘルスケア企業への第1歩」と位置づけた。両社が統合すると、売上高は3382億円(09年業績単純合算)で、日本市場で8位。今後は、「循環器/メタボリック」「呼吸器」「感染症/ワクチン」「骨疾患」「皮膚疾患」「麻酔」「中枢神経」「眼科」「がん」「女性の健康」の領域で事業展開。成長を特定の製品に依存せず、複数の多様な領域の製品の展開によって成長を描く。それにより5年内に日本市場でベスト3に入る事業規模を目指す。

両社は今年に入って、3つの新製品を発売(筋弛緩回復剤ブリディオン、脳腫瘍治療薬テモダール、緑内障・高眼圧症治療薬コソプト)。承認申請もMRSA治療薬ダプトマイシン、皮膚T細胞性リンパ腫治療薬ボリノスタット、DPP-4阻害剤ジャヌビアのα-GIとの併用、ロタウイルスワクチン、卵胞刺激ホルモン・フォリスチムの900IU追加の5製品を10年に申請済み、さらに年内にジャヌビアのインスリン併用も行う方針だ。フェーズ2以降にも骨粗鬆症、深在性真菌症、不眠症、急性冠症候群、統合失調症、がん、C型肝炎などの治療薬12成分を揃える。開発は基本的に日米欧同時申請を目指し進める方針という。

アルバレズ氏は、「幅広いポートフォリオが新会社の強み。1つの製品に成長を依存しない」と語り、1つの疾患領域で多くの治療選択肢を提供できる事業を目指すとした。

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