エーザイ アリセプト貼付剤を国内開発へ 帝国製薬の製剤技術活用
公開日時 2011/02/15 04:01
エーザイは2月14日、アルツハイマー型認知症治療薬アリセプト(一般名:ドネペジル塩酸塩)の経皮吸収型製剤(貼付剤)に関する日本における研究・開発・販売権に関する独占的ライセンスを帝国製薬から取得したと発表した。これを受けエーザイは、国内でフェーズ1から開発を進める。これを受けエーザイは、国内でフェーズ1から開発を進める。貼付剤は、嚥下機能が低下した患者への使用や介護者からも目で見て服用状況が確認できるといったメリットがある。
アリセプトは、すでに錠剤、細粒、口腔内崩壊錠、内服ゼリーの剤形を揃えている。年内には他社からも貼付剤を含め認知症の新薬が登場する見込みだが、臨床現場ではアリセプトブランドに対する信頼性は高く、まだ上市予定時期は未定だが、貼付剤が追加されれば同剤の強みになることが予想される。
エーザイは、貼付剤技術を持つ帝國製薬と09年2月に、日本を除く全世界を対象とした同剤に関するライセンス契約を締結している。その際、エーザイは日本における独占的ライセンス契約のオプション権を確保していたが、今回それを行使した形。今回の契約締結に伴う契約一時金の有無など詳細は明かしていない。