ジェネリックバブル到来 本誌市場分析 GE浸透早まるも一石三鳥狙う先発メーカー(1)
公開日時 2011/10/30 00:00
国内医薬品市場は大きく変化した。そしてその変化は続く。10年4月の新薬創出加算の試行の一方で、米国での「2010年問題」が日本にも飛び火し、ブロックバスターと言われた大型製品は相次いで特許切れする時期を迎えた。そこに国のジェネリック使用促進策も加わり、長期収載品、ジェネリック(GE)の市場は膨れ、市場の約4割、4兆円近い規模に成長。商機を見出した大手新薬メーカ—が、長期収載品とGEを扱う「エスタブリッシュ」事業と称して食指を伸ばすに至っている。編集部は以前から「新薬市場」と「低薬価品市場」の二極化を予想しているが、着実に実現の方向に動いている。そこで今回は、既に語られ尽くした新薬市場ではなく、低薬価品市場にフォーカスし、その現実をあぶり出し、企業行動、医薬品取引にどう影響してくるのかを分析し...