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製薬協透明性GL 医師の5割が賛同、2割が消極的 個人名公表には抵抗感も

公開日時 2011/11/29 04:02

製薬協の透明性ガイドライン(GL)に対する医師のインサイトを調査したところ、5割の医師が透明性GLに賛同する姿勢を示す一方で、2割の医師が消極的な姿勢を示していることが分かった。賛同できない理由では、個人名の公表などがあがり、一定のルール化を求める意見も見られた。

今回の調査は、製薬企業から講演、原稿執筆、コンサルティング、監修などの業務を年間2回以上委託され、謝金を受け取ったことのある医師100人(病院・診療所)にインターネットを通じて行った。調査にはエムスリーの簡易リサーチシステム「m3 Fast Survey」を活用した。

謝金が発生した業務(講演、原稿執筆、監修、コンサルティング 複数回答)の種類を聞いたところ、「自身の治療方針や処方に関するもの」がトップで50.4%となった。次いで、「疾患に関する内容」が46.7%、「依頼を受けた製薬企業の医薬品に関する内容」が34.3%と並んでいる。概ね学術的な内容が中心となっている。

透明性GLの主旨や内容については、「非常に賛同できる」が15.2%、「まあ賛同できる」が34.3%となり、あわせて49.5%の医師が賛同する姿勢を示した。一方で賛同できないとの回答は5.7%、「あまり賛同できない」が14.2%あった。賛同できないと回答した医師の自由コメントをみると、個人名を公開することに対する抵抗感が強いことが分かる。「もうしたくない」、「今後は全く受けない」との意見もみられた。あまり賛同できないと回答した医師の自由コメントからは、「どこの企業から謝金を受けているかは公開しても良いが、具体的な金額は犯罪や営利目的の業者の執拗な勧誘を受ける可能性があるので賛同できない」との意見があった。

◎1時間程度の講演の謝金水準「3~5万円」が37.2%

調査では、「製薬企業から1時間程度の講演依頼を受けた際の労務対価」として謝金の水準をきいた。それによると、3万円~5万円との回答が37.2%で最も高く、次いで1万円~3万円未満が26.7%となった。そのほか5万円~10万円が23.2%となっている。20万円以上との回答も3.5%あった。逆に1万円未満との回答はゼロだった。

調査結果の詳細および医師の自由コメントについては、12月1日発売のMonthlyミクス12月号に掲載します。

 

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