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ファイザー・エスタブリッシュ事業 GEは「期待以上の結果」

公開日時 2012/03/13 04:02

ファイザーは3月12日、2011年度(10年12月~11年11月)業績を発表した。同日の発表会見で、長期収載品・ジェネリック(GE)を扱うエスタブリッシュ医薬品事業部門の松森浩士部門長(取締役執行役員、写真)は、11年7月から販売を始めたGEについて「期待以上の結果が出ている」と強調した。一方、同社全体として業績への影響が大きいCa拮抗薬のノルバスクや高脂血症治療薬リピトールの大型長期収載品の状況については回答を避けた。

発表によると、11年度業績は、疼痛治療薬リリカ、消炎・鎮痛薬セレコックス、肺炎球菌ワクチンプレベナー、抗リウマチ薬エンブレルといった主力品が堅調に推移し、売上高は19.3%増の5592億円と、日本法人として初の5000億円台に乗せた。12年度もこれら主力品などにより増収を図る。

その中で大型長期収載品を扱いGEも販売し始めたエスタブリッシュ医薬品事業部門ではGEが好調に推移したことをうかがわせた。松森部門長によると、11年7月に発売した抗菌薬メロペネム点滴静注用(先発名メロペン)は、最初のGEの発売から2年遅れで一般的にはシェア確保が難しいという中で「発売3カ月で推計では(GE市場の)2番手くらいのシェアとなった。これまでのGEの常識ではありえない」と説明。さらに11年12月に発売した抗アレルギー薬ロラタジン錠(同クラリチン)も「おそらくトップクラス」と述べ、「品目によってばらつきがあるが、売上、シェアにおいて良いスタートを切れている。期待以上の結果出ている」と強調した。

一方、他社からGEが発売されているノルバスク、リピトールがどの程度のGEにシェアを侵食されたかについては回答しかなった。12年度の見込みについても非開示だとし、「政府の方針もありGE(の使用促進)は加速されるだろうと予測している。ただ、それも政府の対応によるところもあり、大きく加速するケースと、あまり加速しないケースの両方を視野に入れながら事業計画を立てている」と述べるにとどまった。

松森氏は会見終了後、競争が激しい長期収載品、GEのシェア確保について、基本的には情報提供、安定供給、品質における「ファイザーブランド」で差別化を図るとし、「下げすぎると市場が崩れてしまう。価格競争ありきではない」と本誌に話した。

 

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