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医師の2割強「MRの面会頻度減った」 接待規制の強化後に ケアネット調査

公開日時 2012/07/26 04:02

ケアネットは7月25日、今年4月の接待規制の強化後にMR活動がどのように変わったかを医師1000人に聞いた調査結果を発表した。面会頻度では、4月以降も「特に変わらない」と回答した医師が7割近くだったものの、医師の2割強が「全般的に減った」と感じていることがわかった。この「減った」との回答は、国公立以外の病院で多かった。一方で、4月以降のMRもしくは製薬企業からの働きかけの内容で、何か増えたものがあるかどうかを聞いたところ、医師の2割以上が「勉強会の案内が増えた」と回答した。企業は接待に代わって、勉強会を医師とじっくり情報交換する場として活用しているものとみられる。

調査はCareNet.com会員医師を対象に7月6日~8日に実施した。有効回答数は1000人。属性は20代2.6%、30代22.9%、40代37.3%、50代30.5%、60代以上6.7%――、勤務施設では国公立病院27.2%、国公立以外の病院46.3%、診療所18.8%、その他7.7%――。

4月以降の面会頻度を聞いたところ、「特に変わらない」が67.2%、「全般的に減った」が21.8%、「全般的に増えた」が1.9%――などとなった。ケアネットは同様の意識調査(回答医師数3000人)を接待規制の強化前にあたる3月にも実施しており、3月調査では「特に変わらないだろう」が77.0%、「全般的に減ると思う」が13.1%だった。ケアネットは「接待見直し前に医師が予想した状態と実際に大幅なズレはないものの、面会頻度は多少下がっている傾向があると見受けられる」と分析している。

7月調査に関して、面会頻度を施設別にみると、国公立病院は「特に変わらない」が80.9%、「全般的に減った」が11.8%、国公立以外の病院では同61.3%、27.6%、診療所では同67.6%、21.8%――だった。

◎「勉強会の案内増えた」が22.3% 多過ぎるとの声も 

次にMRと面会機会がある医師949人に対して、4月以降に、MRもしくは製薬企業からの働きかけや医師自身の情報収集スタイルで、何か増えたものがあったかどうかを聞いた。その結果、「特に変化はない」と回答が62.7%と最も多かったが、次いで「製薬企業からの勉強会案内」(回答割合22.3%)、「MRからの院内面会依頼」(12.1%)、「製薬企業からの講演依頼」(8.2%)――となった。

この勉強会や講演依頼の増加について、医師からは「そこいら中で時を気にせず、やたら研究会・講演会が多過ぎる。もう少し節度を持ってできないものか」「社内勉強会と称した講演依頼が増えて負担が増加している。何事も限度問題だと思うが」といった声が早くも寄せられており、節度とともに各社の企画力が試されているともいえそうだ。

また、医療専門サイトや製薬企業サイトを利用して情報収集する機会が増えたとの医師はそれぞれ5%程度。こういった医師からは「パソコンでも十分に知識を得られるので、MRとの接触は苦痛になった。診察後に教科書通りの説明を聞いてもくたびれる」といったコメントも見られたとしている。

 

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