COPDに「自分はかからないと思う」 喫煙男性の49% NBIとファイザー意識調査
公開日時 2012/11/13 04:01
日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)とファイザーが実施したCOPDに関する意識調査によると、喫煙経験のある男性の約49%が「自分は将来COPDにはかからないと思う」と回答し、COPDを他人事として捉えている人が多いことがわかった。ただ、同調査では、約8割の男性が「家族に勧められたら受診しようと思う」とも回答し、家族の勧めが早期受診につながることも示唆された。この結果を受けてNBIは、家族からアクションを促すCOPD疾患啓発キャンペーンを11月12日から開始した。
この意識調査は50~60代で喫煙経験のある男性500人を対象に実施した。方法はオンライン調査。調査期間は10月18日~19日。
自身がCOPDにかかる可能性を聞いたところ、将来的にかかるかもしれないと考えている人は50.6%だったが、48.8%は「おそらくかからないと思う」と回答した。次に、妻や子どもから医師や薬剤師にCOPDに関して相談するよう勧められたら、相談に行くかどうかを聞いたところ、妻から勧められた場合で83.7%、娘から勧められた場合で78.2%、息子から勧められた場合で75.6%――が相談する意向を示した。
一方で、喫煙経験のある夫や父を持つ20~60代の女性500人にCOPDについて説明したところ、76%の人が「夫・父に受診を勧めたい」と回答した。NBIは、「COPDの早期発見・早期治療には家族を通じた啓発活動が重要であることがわかった」としている。
そこでNBIは、疾患啓発キャンペーンサイト「いきいき神社」を立ち上げた。COPDの潜在患者である40代以上で喫煙歴のある男性の家族が、健康を祈願する「絵馬」を奉納すると、奉納された「絵馬」はメールで同時に夫や父に送付され、1人でも多くのCOPDの早期発見・早期治療につなげる。