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化血研 国産初の血友病インヒビター治療用製剤を承認申請

公開日時 2013/10/09 03:50

 化学及血清療法研究所(化血研)は10月7日、インヒビター(抗体)を保有する血友病患者向けの止血管理用バイパス製剤(予定一般名:乾燥濃縮人血液凝固第X因子活性化第VII因子)の承認申請を同日付で行ったと発表した。承認されれば初の国産製剤となる。化血研は今回の申請にあたり、「血友病治療の更なるQOL向上に努めていきたい」とし、「国が進める血液製剤の国内自給化施策に貢献することが期待される」とコメントしている。

血友病は、血液中の止血機能を担う十数種類のタンパク質(血液凝固因子)の一部が欠乏するかうまく働かないために止血異常をきたす疾患。血液凝固第VIII因子が欠乏または機能低下しているのが血友病A、第IX因子が欠乏または機能低下しているのが血友病Bとなる。血友病A、同Bの治療では、血液凝固因子を投与する補充療法が行われるが、この治療法を継続すると、稀に投与された血液凝固因子を異物とみなしてインヒビターが発生し、血液凝固因子製剤の効果の低下をまねく場合がある。

インヒビターを保有する血友病患者の止血管理では、第VIII因子や第IX因子が関与する凝固経路を迂回(バイパス)して血液凝固反応を促進し、止血を図る機能を有するバイパス製剤が用いられる。化血研では▽初の国産バイパス製剤による国内供給体制の向上▽持続性のある高い止血効果▽投与回数と投与容量の削減による患者QOLの向上――の3つを主なコンセプトに同剤を開発した。同剤は活性化人血液凝固第VII因子に人血液凝固第X因子を混合した新しいコンセプトのバイパス製剤。
 

【訂正】
下線部の記載に誤りがありました。訂正いたします。(10月9日11時45分)

 
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