富士経済 コンパニオン診断薬増で病理検査薬市場拡大 18年に100億円市場と予測
公開日時 2015/01/23 03:51
富士経済は1月21日、臨床検査薬市場の調査結果概要を発表し、その中でコンパニオン診断薬の増加で病理検査薬市場は2018年に100億円を超えると予測した。
発表によると、病理検査薬市場は14年見込みは68億円、対前年4.6%増だが、15年以降は年10%超の成長が見込まれ、18年には114億円、13年と比べ75.4%増になるとした。患者の遺伝子の有無などを予め調べることで治療薬の投与の可否を判断するコンパニオン診断薬が毎年のように発売されていることが、市場拡大の要因だとしている。
コンパニオン診断薬はコスト高や検査実施可能施設が限られるほか、検査結果判定まで時間を要することが課題だとしながらも「治療過程において今後重要度が増せば大きく伸びる可能性がある」と指摘、今後も発売が続くことから、市場は拡大していくとの見方を示した。