英AZ 新規がん免疫治療薬候補化合物を導入 そーせいグループ英子会社から
公開日時 2015/08/12 03:51
アストラゼネカ(AZ)日本法人は8月10日、英本社とそーせいグループの子会社である英Heptares Therapeutics社が、がん免疫治療薬候補物質に関するライセンス契約を締結したと発表した。T細胞による抗腫瘍作用を促すという低分子化合物でアデノシンA2A受容体拮抗剤「HTL-1071」およびその他の可能性のあるアデノシンA2A受容体拮抗剤化合物について、全世界における開発・製造・商業化の独占権を取得する。
腫瘍細胞は、アデノシンを分泌し、A2A受容体を刺激することで免疫系内のT細胞増殖を抑制し、T細胞によるがん細胞破壊能力を低下させるという。今回導入する化合物は、A2A受容体を阻害するで、抗腫瘍作用を促すとされる。
この契約に伴い、Heptares社は1000万ドルの契約一時金に加え、合意された前臨床、臨床イベントに基づき、さらに相当額の短期マイルストーンを受領する。開発および商業化マイルストーン達成に応じて、5億ドル超の受領、および正味売上高に応じた最大2桁のロイヤリティを得る権利も有する。