武田薬品 DPP-4阻害薬ネシーナとメトホルミンとの配合剤を国内申請 1日1回投与可能
公開日時 2015/09/29 03:51
武田薬品は9月28日、2型糖尿病治療に用いるDPP-4阻害薬ネシーナ錠(一般名:アログリプチン安息香酸塩)と、同じく2型糖尿病治療に用いるビグアナイド系薬のメトホルミン塩酸塩(一般名)による配合剤を同日付で承認申請したと発表した。1日1回投与で使用できることが特徴のひとつとなる。この配合錠の競合薬で、同日に承認された国内初のDPP-4阻害薬とメトホルミン製剤との配合剤であるエクメット配合錠(一般名:ビルダグリプチン/メトホルミン、ノバルティス)は1日2回投与で用いる。
武田薬品は配合錠の含有成分量を明らかにしていないが、国内フェーズ3試験では、アログリプチン25mgとメトホルミン500mgによる併用で有効性や安全性を検証している。
武田薬品の部谷敏郎・日本開発センター所長は、「2型糖尿病は複雑で進行性の高い病態で、様々な治療オプションがあるにもかかわらず、目標の血糖コントロール値に達していない患者が数多くいる」とし、「糖尿病治療においては個々の患者の病態に合わせた治療が非常に重要。当社は2型糖尿病に対する様々な治療オプションを有しており、医療関係者や個々の患者のニーズに合わせた治療オプションの提案ができる」とコメントしている。