メルクセローノ 黄体ホルモン剤ワンクリノン膣用ゲルの承認取得
公開日時 2016/07/06 03:50
メルクセローノは7月4日、不妊治療に用いる黄体ホルモン剤ワンクリノン膣用ゲル90mg(一般名:プロゲステロン)の承認を同日付で取得したと発表した。有効成分のプロゲステロンでは初のゲル剤となる。プロゲステロンは子宮内膜での胚の着床を可能にし、妊娠を成立・維持させるために必須とされるホルモンで、生殖補助医療ではプロゲステロンの補充が重要とされている。
効能・効果は「生殖補助医療における黄体補充」となる。用法・用量は「プロゲステロンとして1回90mgを1日1回、排卵日(またはホルモン補充周期下での凍結胚移植ではエストロゲン投与により子宮内膜が十分な厚さになった時点)から最長10週間(または妊娠12週まで)膣内に投与する」というもの。
同社のレオ・リー社長は、既存製品の遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン製剤ゴナールエフ、GnRHアンタゴニスト製剤セトロタイドに今回、ワンクリノンが加わることについて、「国内における不妊治療領域のリーディングカンパニーとしてのポジショニングを確立し、継続的な成長を目指す当社にとって大変重要なもの」とコメントした。