爪白癬薬 クレナフィンはMR中心 ルコナックはマルチチャネル
公開日時 2016/07/31 00:00
爪白癬の治療は従来、抗真菌薬による内服治療が中心だったが、とりわけ基礎疾患を有する高齢者では、既存の処方薬との相互作用が原因で内服できないことも少なくなかった。しかし、2014年9月に液剤を塗布するクレナフィン(科研製薬)が発売され、同薬を第一選択薬とする医師が増えてきた。結果、同薬の15年度売上は期初にたてた120億円の計画を超え、最終的に199億円もの売上をはじき出した。そして今春には同じ液剤であるルコナック(佐藤製薬/ポーラファルマ)が発売され、4年後のピーク時売上で125億円を見込むなど、液剤2剤による激戦が展開されようとしている。今回はこの爪白癬治療薬市場を俯瞰する。直近の16年6月時点で2剤の処方影響力全体はクレナフィンが上だが、ルコナックは4月発売ということもあり、同月と翌5月...